船橋市内の居酒屋や宴会場を中心に「ナガシーズ」の名前で歌を披露する歌手2人組、小山健さん(38)と水野和哉さん(36)の活動が1年以上続いている。西船橋駅近くの居酒屋「フナバシ屋」(船橋市西船4)で本人たちの話を聞く事ができた。
昭和風情の漂う店内で流し歌手として活動するナガシーズ(関連画像)
結成は、2012年3月。レパートリーは、昭和歌謡曲を中心に豊富にそろえるというが、得意なのは沢田研二さん、チャゲ&飛鳥さんなど往年の男性シンガーのものだという。
基本的には居酒屋や宴会場と契約し時間を決めて訪問。懐かしの歌謡曲を歌い、場を盛り上げていくというスタイルが多く、店の来店客からのオーダーでカラオケの伴奏を務めることもあるという。
結成のきっかけは昨年、東日本大震災の影響が残る船橋の繁華街で「何かできないか」と小山さんが思ったこと。得意の歌を使った町興しを仕掛けることを決め、現在のパートナー水野さんは3代目の相方だという。1年の間に3回パートナーが変わっても「ナガシーズ」を続けているのは、「船橋を歌で盛り上げたいという気持ちだけ」だと語る。活動は「ほぼボランティアに近い」という。
店側との話し合いで「1オーダーしてくれたお客さんの注文で演奏する」など店の売り上げに貢献する手法も確立した。結成から1年余り、「少しずつ『流し』を呼んでくれる店舗も増えてきた」とうれしそうに語る。
依頼など問い合わせは、小山さん(TEL 090-8491-5427)まで。