船橋大神宮(船橋市宮本5、TEL 047-424-2333)で2月3日、節分祭が開催され、神楽と豆まきを目当てに多くの参拝客が集まった。
船橋大神宮では節分の儀式として、豆まきだけでなく神楽を披露している。神楽を伝承しているのは、市無形民俗文化財に認定されている「大神宮楽部」のメンバー。大神宮近辺のみならず津田沼や谷津からの参加者もいるという。
十二座神楽で現在伝承されているのは10演目。この日は、神殿の四方を清める「氏子舞」に始まり、神様を導く意味を持つ「猿田彦舞」、漁業と五穀豊穣(ほうじょう)の神様・恵比寿様と、金物と財福の神様・大黒様が踊り、節分のみ披露される「恵比寿大黒の舞」、平安の世を乱す青鬼を山の神・鐘馗(しょうき)が退治する「山神の舞」と、4つの舞が披露され、集まった参拝客を楽しませた。
山神の舞で、鐘馗が青鬼を退治した場面を合図に豆まきがスタート。神楽殿から氏子や松戸徹市長、地元の名士たちから祈とうされた豆や菓子が参拝客に投げられた。豆菓子をキャッチした宮本在住の30代女性は「毎年楽しみに来ている。今年はたくさんお菓子が取れたので良いことがありそう」と笑顔を見せた。