大島記念嬉泉病院(船橋市三咲3、TEL 047-448-3330)に11月9日、病院食レストラン「たね」とリハビリスポーツジムを備えた新施設がオープンした。
透析治療をしている患者をメーンとした病院食レストラン「たね」店内(関連画像)
オープニングセレモニーでは、治療食レストランでの食事をはじめ、開放感あるリハビリスポーツジムを体験。八丈太鼓や同病院スタッフによる「南中ソーラン」「よっちゃれ」「ヒーローショー」なども披露された。
野外ではチョコバナナや射的など模擬店を出店。同病院ならではの「低カリウムレタス」を販売し、「今日の献立に」と笑顔で購入した患者の姿も見られた。
リハビリスポーツジムは、リニューアルにより広く開放的な空間となった。今までは透析患者のリハビリの一環として使用していたが、一般の利用も可能になった。「患者さまだけでなく、付き添いのご家族も一緒に利用することで楽しくリハビリをしてもらえたら」と病院関係者。
レストラン「たね」は、透析治療を専門としている同院が船橋で初めて開いた、透析患者をメーンとする病院食レストラン。「エネルギーがたくさん詰まっている種のように生命力あふれる食事を提供したい」「一緒に成長していきたい」という思いが込められているという。「長く付き合っていく病気だからこそ、患者さんだけでなく、支える家族にも安心して通うことができるレストランにしたい」と管理栄養士の石渡和子さん。
透析治療をしている患者の多くは食事制限が設けられおり、特に塩分・水分・カリウムの摂取には注意が必要だという。外食では成分を確認することは難しいため自宅で食事をする人が多いが、体に良いといわれている日本食はしょうゆ・みそなどの塩分が高い調味料を使うことが多いため、献立作りに悩む患者やその家族から相談が同院にも多く寄せられているという。
そこで、同院で治療している患者だけでなく、支える家族も利用できる同レストランをオープンさせた。患者専用メニューと、付き添いの家族用ヘルシーメニューの2種類(各700円)を日替わりで提供。子ども用に自家製デザートも用意し、弁当の販売も行う。
同院に週3回通うという夫婦は、「自宅ではなかなか作れないメニューなので、とてもうれしい。味付けもおいしいし、きちんと摂取成分が計算されているので安心」と話した。「今後は弁当とレストランと両方利用できるので、選ぶのも楽しみ」とも。
レストランの営業時間は11時~14時30分。木曜定休。