船橋市のプラネタリウム近くに11月28日、「アトリエ机上工芸舎」(船橋市東町2、TEL 047-494-5761)がオープンした。
市内駿河台出身の金属作家・湯浅記央さん(31)と、宮城県出身の陶芸作家・星野友里さん(27)の共同経営で、金属と陶芸作品のショップと教室、アトリエを併設する。
店舗は、 湯浅さんの祖母が暮らしていた昭和の名残をとどめる古民家をリメーク。内装の一部にしっくいを使い、調度品に古い和だんすを用いるなど、2人が生み出す新しいデザインと日本古来のデザインとの調和を図り、独特の雰囲気に仕上げている。
湯浅さんは山形県の東北芸術工科大学を卒業後、高校の非常勤講師を務めながら山形県の上山温泉で市と連動した観光型の体験工房を開いてきた。食器や生活雑貨を制作し、店舗に委託販売という形で置いてもらう機会を増やし多くの人に作品を使ってもらいたいという思いから関東に戻ってきた。
2人が制作する作品は、使い込む事でデザイン本来の意味を感じられるものや、年月を経てその素材が持つ風合いや質感が変わるさまを楽しめるものなど、ただ観賞して楽しむだけではなく、使う事の楽しさやいつもと違った感覚を大切に作品を作っている。
アトリエには常に作品にふれ、手に取って眺め、気に入ったものを購入できるショップを併設。フォーク(1,000円~)、スプーン、カップ、皿、花器、アクセサリーなど幅広い作品を販売する。
12月からは、「金属工芸」と「陶芸」講座を開いている。金属工芸講座は、毎週日曜日10時~12時30分の月4回コース(11,000円)や、第2、第4月曜日の月2回コース(6,000円)など。
陶芸講座は、毎週土曜日に月4回コース(11,000円)と、第1、第4月曜日の月2回コース(6,000円)。体験講座も随時受け付けており1~2時間程度で簡単な作品を作ることもできる。
「創作活動を通じて金属や焼き物の面白みを体験してもらえるような場所になれたら」と湯浅さんはアトリエ設立に寄せる思いを語った。
営業時間は10時~17時(土曜・日曜・月曜)。営業日は毎月変更あり。ホームページで確認できる。火曜~金曜定休。