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船橋・芝山団地商店会のパン店がリニューアル 県内初のDJパン屋も

店主の高村清太郎さん

店主の高村清太郎さん

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 飯山満駅近く、昭和の風情が残る芝山団地内にある芝山団地商店会のパン店「アーノルドフジタカムラ」(船橋市芝山3、TEL 047-464-6974)が40年目の節目に世代交代し、これに合わせて店内のリニューアルも行い、4月22日、新しい体制で営業を始めた。

オーナーを模した「しゃべるかんばん せーたん」(関連画像)

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 今回のリニューアルで「恐らく千葉県内初」(店主の高村清太郎さん)となるDJパン屋をリリース。店頭に設置し高山さんを模したイラスト看板が店内に客を呼び込み、パンの紹介をしたり歌を歌ったりしているという。高村さんは元バンドマン。現在も趣味程度に音楽活動を続けているが、もともとは大手音楽会社で働いていた経験がある。今回のリニューアルでは、その経験を生かして商店会を活気付けようというもの。

 高村さんは2010年から、芝山団地商店会の会長を務めている。大手のスパーなどが近隣に増えたことでさびれつつある商店会を「昔のような活気ある商店会にしよう」と、古くからの商店主らに掛け合い、地域の小中学校や高校を巻き込んだイベントを企画。活性化に取り組んできた。最初は、パン店を継ぐことなど考えなかった清太郎さんだが、地域と関わり、職人としての父、同店を訪ねてくる高齢者や子ども達などにふれ合ううちに家業を継ぐことを決めた。

 高村さんは自身のSNS上で、「芝山で育った人が昔の話をしてパンを買っていく」「生まれたての子どもがベビーカーを卒業して自分よりも大きいんじゃないかという花束を持って親父に渡してくれた」など地域の温かいつながりを紹介し、リニューアルへの思いを紹介している。

 パン店を通じてコミュニティーを育成していこうという清太郎さんの取り組みは今回のリニューアルにも顕著に表れている。これまで店頭にテーブルセットを配置していただけだったが、店内にもイートインスペースを設けた。「大きな投資だった」という家庭用オーブント―スターも導入。「これで、高校生が部活帰りに温かいパンを食べることができる」とも。スタンプカードを始めるなど新しいことを始めるとともに、既存のコーヒー無料提供サービスなど人気のサービスは継続する。

 営業時間は9時~18時。

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