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船橋の小学校で「まちづくり体験教室」-模型でテーマに沿ったまちを作る

それぞれのテーマでまちづくりを行う4年3組の児童たち

それぞれのテーマでまちづくりを行う4年3組の児童たち

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 船橋市の法典西小学校(船橋市上山町1、TEL 047-389-1111)で2月23日、4年生を対象にした「まちづくり体験教室」が行われた。主催は船橋市役所都市計画課まちづくり支援室。

各班へ感想を話す「まちづくり支援室」の山崎さん(関連画像)

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 講師に同支援室の山崎佳久さんを迎え、各組で行われた。4年3組の授業では家庭科室で各組6班に分かれ、事前にどんなテーマのまちをつくるかを話し合い、1時間目に各班がそのテーマを基に模型を使いワークショップを行った。

 各班は「動物にやさしい町」「自然を愛する町」「医療が発達する町」「バリアフリー」「昔を感じる町」「リラックス(温泉)」とテーマを決定して、用意された紙に山や川、木々を書き足しながら、そのテーマに沿った「まち」を実現するために試行錯誤しながら町づくりを行った。

 2時間目は作成した「まち」の発表。アピール点や工夫点、難しかったことなどを伝え、質疑応答の時間も取った。

 山崎さんは、「『動物にやさしい町』は、動物に優しいということは人にも優しい町作りということで、これからの『まち』のあり方にマッチしている。『自然を愛する町』は完成度が高く、高い建物を減らすなど工夫が見られよくできている」と話した。

「医療が発達する町」については「病院が多く心と体がリラックスできる『まち』になる」、「バリアフリー」については「駅の近くに住宅街を配置し、住宅街の近くに店を配置するなど、工夫が見られる」と話した。

「昔を感じる町」については「新と古の住み分けがうまく表現でき、京都のような感じ」、「リラックス」には「温泉は魅力的で、観光的にもよいと思う」と各班へ感想が話された。

 最後に「実際のまちづくりがどうなっているかな?」と題し、船橋の住宅地、海周辺、船橋駅周辺の3つのパネルを掲げ、「まちはそれぞれの特徴を持ち、まとまりを持っている」ことを都市計画図と合わせて説明した。

 「みんなが好き勝手に『まち』をつくれば、住みにくいものになってしまう。住宅地のそばに店をつくれば騒音を訴える人もいる一方、店が住宅地から遠くてはお年寄りや子どもには不便になる。いろいろな立場の人の意見を合わせながらのルール作りが住みよいまちづくりになる」と山崎さん。「みんなで作ったルールをみんなで守っていくことで、みんなの住みよいまちが出来上がる」と締めくくった。

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