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市船サッカー、歴史的な逆転劇-9年ぶり5回目の選手権制覇

優勝旗を手に感動の涙を流す市船イレブン

優勝旗を手に感動の涙を流す市船イレブン

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 第90回全国高校サッカー選手権の決勝戦、市立船橋高校(船橋市市場4)と四日市中央工業(三重)の戦いが国立競技場(東京都新宿区)で1月9日に行われ、延長戦の末、2-1で市立船橋が9年ぶり5度目の優勝を果たした。

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 6年ぶりの伝統校対決となった決勝戦は、近年まれに見る名勝負となった。試合は、開始早々に四日市中央工・コーナーキックから得点王争いで首位に立つFW浅野拓磨選手(2年)の先制点から始まった。

 目まぐるしく攻防が入れ替わる前後半、両校ともにチャンスをものにすることができず、追加点の無いまま試合は終盤戦へともつれこんだ。後半に入ると市立船橋高の猛攻が四日市中央工ゴールを脅かす。再三にわたる得点チャンスにも決定打を放つことができないまま後半45分を迎え、アディッショナルタイム(ロスタイム)に突入した。

 会場内に「このまま試合終了か」というムードが漂い始めた瞬間、市立船橋高にコーナーキックのチャンスが訪れる。市立船橋高が得意とするセットプレーからのこぼれ球をFW和泉竜司選手(3年)が押し込み同点とした。

 終了間近で振り出しに戻ったこの試合、延長戦に入るとさらに激しさを増す攻防が繰り広げられる。延長後半には四日市中央工の激しい攻撃が再三にわたり市立船橋高ゴールを襲ったが、GK積田景介選手(3年)の好セーブに阻まれ、ついにゴールを割ることはできなかった。

 延長5分、MF杉山丈一郎選手(3年)との交代で途中から入ったMF宇都宮勇士選手(2年)からのパスを和泉が前線で受けると、四日市中央工・DF川本将太郎選手(2年)をかわし右足での強烈なシュートを放った。GK中村研吾選手(1年)がこのシュートに反応するも、勢いを殺すことができず、ボールはゴールバーをこすり上げながらゴール左上に突き刺さった。

 試合後、朝岡監督は「全て選手のおかげ。心のある選手に巡り合えて良かった」と語った。かねてからの夢の舞台に選手たちを送り届けることができた感想として、「選手がスタンドに上ったのを見て夢かと思い、思わず周囲に確認した」とも。

 四日市中央工・樋口監督は「今年は、攻撃のバリエーションの多い攻撃力のあるチームだった。四中工としては精いっぱいの試合をした」と語った。

 この試合で2得点を挙げ市立船橋高を優勝に導いた和泉選手は「苦しい試合は何度も経験してきた。後半1点だったら取れると信じて戦ってきた」と試合を振り返った。勝利を決めた決勝弾については、「パスを受けた時点でシュートまでのイメージが完璧だったのであとは決めるだけだった」とも。春からは、明治大学に進学することが決まっており大学選手権を目指すという。

 再三にわたり好セーブで市立船橋高のピンチを救った守護神・積田選手は「今日は仕事する機会が多いだろうと思っていた」とし、試合中最も危なかった場面については、「延長後半のループシュート。日頃の練習成果を出せて良かった」と笑顔を見せた。

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