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「伝統」復活にむけ市立船橋サッカー部9日、国立競技場で四中工と決勝戦

9年ぶりの選手権優勝に向けてあと一つまで迫った市船サッカー部

9年ぶりの選手権優勝に向けてあと一つまで迫った市船サッカー部

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 第90回全国高校サッカー選手権の準決勝が国立競技場(東京都新宿)で行われ、市立船橋高校(船橋市市場4)が大分県代表大分高校を2-1で破り決勝戦進出を決めた。

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同校の選手権決勝戦進出は04年大会以来7年ぶり、優勝すればカレン・ロバート選手(現VVVフェンロー)を擁して臨んだ2002年大会以来、9年ぶりの快挙となる。

 前半24分、DF渡辺健斗選手(2年)がゴール正面約25メートルのフリーキックで先制。後半11分には、DF池辺征史選手(3年)が左サイドから巧みなドリブルで抜け出し5人をひきつけパスを出すと、ゴール前でFW和泉竜司選手(3年)が大分DF馬場勇之介選手(3年)をかわして鋭いシュートをゴール左隅に決め追加点を挙げた。

 後半36分、大分・DF清家俊選手(3年)がヘディングで1点を返すと、勢いに乗った大分が最後の力を振り絞った猛攻を見せるも、市立船橋の堅守に阻まれ追加点をあげることはできなかった。

この日、大分・朴英雄監督は市立船橋高に対しとった戦略を「いいパンチを出せないようにする」という表現で説明。朴監督のシナリオ通りに試合は展開し、市立船橋は前半の約20分間、大分を攻めあぐねた。「どんなに戦略を練っても点を取れなければ意味はない。ただ、ディフェンスで強豪の市船を苦しめる事ができたのは大きな収穫」と語った。

 大分高校は初1回戦で北陸高校(福井)を10-0で圧勝している攻撃力のあるチーム。得意のロングボールからの強烈な圧力を想定し、主力の杉山丈一郎選手(3年)や菅野将輝選手(3年)らは前半の守備負担を減らすため温存し、ディフェンシブな先発メンバーで臨んだ。「逆に向こうが構えてくれたのかな。圧力が想定していた半分くらいだった」と朝岡監督。「いい時間帯に得点できたので杉山、菅野が控えている状態がいつでも点を取りにいけるというアドバンテージになった」とも。

 この日、フリーキックから先制ゴールを決めた渡辺選手は、5日の矢板中央戦後のインタビューに、「準決勝ではゴールを決めたい」と意気込みを語っていた。和泉が倒されフリーキックを得た場面、和泉から「蹴ってくれ」と、フリーキックを託された。いつもセットプレーでキッカーを務めるFW菅野将輝選手(3年)が先発を外れていたため渡辺選手にチャンスが巡ってきたのだ。「大会前に行っていたフリーキックの練習を覚えてくれていたのだろう」と渡辺選手。大役を任されたが緊張よりも「きたっ」という気持ちのほうが強かったという。「自信はあった」というフリーキックは、練習のときそのままのコースでゴールに吸い込まれた。

 「自分の持ち味はオーバーラップやドリブル。次は、特技を生かして点を取りたい」と決勝に懸ける意気込みを語った。

 決勝戦は9日14時5分から、国立競技場で行われる。

 「『優勝して朝岡さんを泣かそう』ってみんなで話しているんです」と市立船橋の主力、岩瀬諒選手(3年)は試合後に語った。県大会優勝を決めた流経戦でも目に涙をためていた朝岡監督。「すごく涙もろいんです」と岩瀬選手。朝岡監督は73回大会に同校が初優勝した当時のメンバー。常日頃から市船の「伝統」というものについて語り聞かせることも多いという。同校の伝統を肌で実感し、築き上げてきた朝岡監督を「国立に戻そう」と団結してここまで勝ち進んできた。あと一つで頂点にたどり着く。

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