京成松戸線・高根公団駅南口から徒歩1分の場所にあるジャズバー「MC’s(エムシーズ)」(船橋市高根台7)が8月13日で40周年を迎える。オープンは1986(昭和61)年。
店主の鈴木政太郎さんは東京都葛飾区生まれ。10歳の頃に船橋へ移り、湊町小学校、宮本中学校を経て高校・大学へ進学した。中学・高校時代は野球に打ち込んでいたが、高校2年生の頃に肩や肘を痛めて野球を断念。その当時に出合ったのがモータウンをはじめとする黒人音楽だったという。
「最初はR&Bなどの黒人音楽を好きになり、その流れでジャズを聴くようになった」と鈴木さん。高校時代には都内のジャズ喫茶へ足を運び、レコードの収集も始めた。大学時代にはさらに音楽への理解を深めていったという。
卒業後は東京の広告代理店に約12年半勤務し、営業を担当。ジャズ雑誌に広告を集める仕事を通じてジャズ喫茶の関係者と交流する中で、「いつか自分の店を持ちたい」という思いが芽生えたという。
その後、銀座の老舗バー「BRICK」で約2年間、バーテンダーの修業を積み、39歳で念願のジャズバーを開店した。
店名にある「MC」は、鈴木さん夫妻の名前のイニシャルを組み合わせたもの。開業当初は鈴木さんの妻も会社勤めの傍ら、土曜・日曜を中心に店を手伝っていたという。
店内には鈴木さんの集めた約2500枚のレコードが並ぶ。その多くがインストゥルメンタルのモダンジャズとなる。
主なメニューは、ウイスキー(600円~)、カクテル(700円~)、ビール(650円)、コーヒー(ハンドドリップのため提供は21時まで。550円)、ソフトドリンク(550円~)、チーズ、クラッカー、チョコレート(各300円~)などを用意。チャーム(お通し)は300円、チャージ料は1時間ごと600円。
店内では初めて訪れた客とも自然に会話し、客の雰囲気に合わせたジャズをかけたり、客のリクエストにも応えたりしている。
鈴木さんは「ジャズはミュージシャンの個性を聴いて、人生を知る音楽。今はサブスクで一曲で音楽を聴くのが主流になっているが、アルバムのコンセプトも含めてじっくりレコードの片面だけでも聴いてもらえれば」と話す。
40年を振り返り、「店を始めた頃、世間ではCDが主流になっていたが、ずっとレコードにこだわってきた。最近では、耳に優しいとか、ジャケットの芸術性など、またレコードが見直されてきているので、続けてきて良かった。体が続けばあと10年は営業を続けたい」と鈴木さん。
営業時間は16時30分~24時(土曜・日曜・祝日は15時~)。