高根公団駅近くに3月20日、仕込みからほぼ全てを手作りで行う「手仕込み居酒屋 笑かど」(船橋市高根台1)がオープンした。
同店の島田悠一さん(28)は元大手派遣会社勤務の営業マン。「訪れる全てのお客さんがほっこりした気持ちになって笑って帰ってくれるような店を開きたい」と、友人と婚約者の3人で開業した。店舗面積は 30坪、最大席数は40席。
店名の由来は「笑う門には福来る」のことわざから。会社員時代、成功を夢見て営業に明け暮れていた日々だったが、「リーマンショック」で価値観が一変。世界的な不況で人減らしが行われ、業績が急速に悪化した勤務先の会社は早期退職を募った。
これをチャンスと捉え、独立を視野に白金の和食居酒屋に入店。「2年で独立したい」と修業を始めた。「誰よりも早く職場に出勤し、人よりも早く仕事を終え、先輩のやることをまねた。わからないことがあれば真っ先に質問し、2年間で飲食店の経営に必要な技術をほぼ一通り身につけた」いう。
同店の売りは、注文後に作る「手作り豆腐」(380円~)や目の前で炙(あぶ)る「炙りチャーシュー」(580円)、シーザーサラダにチーズを目の前でたっぷり載せる「チーズ満載サラダ」(600円)など。メーンの串焼きは5点盛り580円。スタッフによる手作りのPOPでは日々の「おすすめ」メニューを紹介する。
ドリンクメニューは、生ビール(380円)、サワー(280円)。日本酒は常時6種類、焼酎20種類以上、梅酒6種類を取りそろえる。
客単価は2,000円~2,500円を見込む。「会社員時代一番楽しかったのは、居酒屋で飲んでいる時だった」と振り返る島田さん。「自分のような会社員が気軽に来られる店にしたい」と、お通しや席料も廃止した。「地元の人のちょっとしたぜいたくを最高のサービスでおもてなししたい」とも。
営業時間は17時~23時30分。