船橋アリーナ(船橋市習志野台7)で2月5日、「第30回音楽のまち・ふなばし 千人の音楽祭」が3年ぶりにリアル開催された。
船橋アリーナで「音楽のまち・ふなばし 千人の音楽祭」 3年ぶりにリアル開催
船橋アリーナが完成した1994(平成6)年より続く同イベント。参加者数は毎年約2000人、観客は抽選で当選した約2000人が来場する大規模音楽イベントとなっている。コロナ禍により2021年から、収録での開催となっていた。
オープニングを飾ったのは、作曲家・新垣隆さん作曲、船橋在住アーティスト・岡元邦治さん作詞の「わたぼうし」。指揮者・和田一樹さん、ゲストコンサートミストレスに鎌田泉さんを迎え、千葉交響楽団による演奏、市民合唱団、市内小中学校の参加者による合唱で届けられた。
続いて、市内小中学校18校380人による合同吹奏楽が行われ、インタビューで参加した小学生児童が「中学生と一緒に、こんなにたくさんの人と演奏できるのはこの音楽祭ならでは」と感想を話した。
さらに市立船橋高校(以下、市船)ダンス部「PIRATES」によるチアダンス、一般公募で集まった参加者から成る「市民合唱団」と市内小中学校の合唱部の合同合唱、市船男子生徒による歌で笑いを誘った「合笑」、小中学校合同の管弦楽、船橋出身の音楽アーティスト・声松(こまつ)優一さんのステージ、市内和太鼓チーム「郷嵐會」による和太鼓演奏、「船橋吹奏楽団」「船橋市交響吹奏楽団」「アルファモック吹奏楽団」「市立船橋高等学校吹奏楽部」と一般公募の参加者が市船吹奏楽部顧問・高橋健一教諭の指揮で演奏する吹奏楽ステージ、ヤングジャズバンドをメインにした「BAND STAND FUNABASHI YOUNG JAZZ BAND」、「船橋フィルハーモニー管弦楽団」「船橋ジュニアオーケストラ」もステージを盛り上げた。
実行委員長でもある高橋健一教諭は、船橋市の音楽の礎を築いた故・箕輪弘之さんに30年前に声をかけられ、今こうして30年間続けて同イベントに参加していると明かした。「私はこの『千人の音楽祭』を通し、点と点との出会いが暖め合うことにより、線となり面となり、やがて立方体になることを学んだ」とも。
グランドフィナーレには出演者全員が参加し、会場が一体となり幕を閉じた。