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船橋「千人の音楽祭」、CATVなどで放送へ 新垣隆さん新曲披露も

新垣さん(中央)、実行委員長の菅野さん(右端)

新垣さん(中央)、実行委員長の菅野さん(右端)

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 船橋の恒例イベント「音楽のまち・ふなばし 千人の音楽祭」が3月7日、特別テレビ番組としてケーブルテレビ「J:COM YY船橋習志野」で放送される。

ピアノを演奏する新垣さん

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 「千人の音楽祭」は1994(平成6)年、船橋アリーナ(船橋市習志野台7)落成記念イベントとして船橋市内の音楽団体を一堂に集めて第1回が行われた。その後、2月に行う年に1度の恒例イベントとしてこれまで27回開かれてきた。

 イベントには地元の小中高生や市民音楽団体ら約2000人が出演し、毎年約2000席の観覧席を求めて抽選が行われる人気ぶりを誇る。1会場での音楽イベントとしては船橋市内最大規模。

 同イベントの実行委員会は、アルファモニック吹奏楽団団長の菅野健次さんを委員長に、船橋市内にある音楽団体や関係者、地元小中高校の教員らで組織する。船橋市教育委員会も運営をサポートする。

 今回は例年のように会場に大勢の人を集めての開催が難しい状況から、実行委員会ではあらためて音楽祭のあり方を問い直したという。その結果、「千人の音楽祭の主役は船橋の子どもたちである」との原点の考えに立ち戻り、無観客で地元の音楽家たちによる会場演奏に加えて、子どもたちの演奏を事前収録した映像を組み合わせて放送番組を構成したという。

 収録映像には、各小中学校での演奏映像を組み合わせたリモート演奏動画や、各種コンクールなどで優秀な成績を収めている八木が谷中学校ギター部や宮本中学校箏曲部などを取り上げた「未来の宝ステージ」などを予定している。

 実行委員会の「今だからこそ未来につながるものを残すべき」との思いから、作曲家でピアニストの新垣隆さんへの新たな楽曲制作依頼も決定した。新垣さんは幼少期から船橋にある「伊藤楽器」の音楽教室で学び、2020年には船橋警察署のイベントで市船吹奏楽部とコラボするなど船橋との縁も深い。作詞は、船橋市在住の演出家で同イベント総合演出を務める岡元邦治さんが担当する。新曲はオーケストラによる演奏で披露することも計画されていた。

 1月初旬に緊急事態宣言再発令に伴う部活動停止を受けて、再度番組構成を見直すことになった結果、新垣さん自らのピアノ演奏による新曲披露の映像を軸として、過去の音楽祭に携わった委員会メンバーや司会者をコメンテーターに招き、過去の音楽祭振り返り映像を放送する。

 出演は、佐々木清美さん(第1回~20回副実行委員長)、竹下美智男さん(第1回~20回イベント司会者)、小松優一さん(シンガー・ソングライター、イベントゲスト出演者)、岡元邦治さん(演出家、振り付け師、第28回イベント総合演出担当)、田畑博史さん(第28回副実行委員長)。進行は横洲かおるさん(ボイス・アーティスト、第21回~27回イベント司会者)。

 新垣さんは「船橋でずっと歌い継いでいける曲を、という依頼を受けて作曲した。船橋は思い入れのある街。さまざまな思い出を振り返りながら楽しく曲を作ることができた。この曲にはいろいろな場面が描かれているので、一つの劇を表現するつもりで歌ってほしい」と話す。

 放送日時は3月7日15時~16時。「J:COM YY船橋習志野」(地デジ11チャンネル)で放送する。スマートフォンアプリ「ど・ろーかる」の映像配信は3月31日まで。

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