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船橋の仏具通販店がガラスの骨つぼ販売-亡き愛娘への思いを形に

亡き愛娘への思いからガラス製骨つぼを企画した住吉育代さん

亡き愛娘への思いからガラス製骨つぼを企画した住吉育代さん

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 船橋・海神のオフィスを構えるハンドメードガラス仏具通販店「Bee-S」(船橋市海神6、TEL 047-401-2714)が12月16日、女性を対象にガラスの骨つぼの販売を始めた。

亡き娘の名前から付けた仏具「HAIRO」シリーズ(関連画像)

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 経営するのは住吉さん夫妻。生後8カ月でこの世を後にした愛娘(まなむすめ)・花彩(はいろ)ちゃんの仏具をそろえる際、なかなか納得する物が見つからず知り合いのガラス職人に仏具の制作を依頼した事がきっかけだという。

 「花やきれいな色でいっぱいに囲んであげるなど、花彩にしてあげたかった事をガラスに込めた」と妻の育代さん。「自分たちと同じ思いを持っている人は他にもいるに違いない」と夫の良之さんと5年前に同社を設立。

 以来、花彩ちゃんの名前から由来する仏具「HAIRO」シリーズをはじめとした、ハンドメードガラス仏具通販店を夫婦二人三脚で営んでいる。

 今回販売を始めたのは、「Sourire(スーリール)」(2万9,800円)、「Chouchou(シュシュ)」(2万4,800円)、「Coccinelle(コクシネル)」(2万3,800円)のガラスの骨つぼ3種。

 スーリールはガラスの起源であるメソポタミア時代から伝わる技法パート・ド・ヴェール製法をベースに製作し、フランス語で「ほほ笑み」の意味を持つという。シュシュは「お気に入り(の人)」の意味で、大切な故人を飾るために華やかな彩りの一品ものをテーマに、国内では一般的な宙吹きガラス製法で製作。コクシネルはテントウムシをモチーフに、丸みやなめらかさのあるフォルムが特徴だ。

 同店のガラス仏具セットを購入した利用客から、「仏具に合うかわいい色柄の骨つぼも欲しい」というリクエストが多数寄せられ、商品開発を決めたという。
サイズや色も要望があれば変更に応じるため、最近ではペットの仏具としても需要が高まり全国各地から問い合わせが来るようになった。

 普段は縫製の仕事もしている育代さん。仏具セットに合わせ、かわいらしい「骨つぼカバー」(2,500円)の製作も進めている。良之さんはインテリアとカラーコーディネーターの資格を取得。「大切な人を亡くした悲しみを少しでも和らげる手伝いがしたい」と今後は空間コーディネートのサポートにも取り組む予定だ。

 「悲しみは何かで紛らわせないと、どんどん深みにはまってしまう。大切な人を思いながら選ぶ楽しさで、少しでも笑顔に、前向きな気持ちになってもらえたら」と育代さん。今では4歳と2歳の男の子に恵まれ、毎日家族で花彩ちゃんの仏壇に手を合わせているという。

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