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船橋本町に立ち食いそば店「舟そば」-モチーフは「昭和の船橋」

店主の佐藤さん、店の入り口で

店主の佐藤さん、店の入り口で

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 船橋駅南口の繁華街・仲通りの中ほどに6月2日、昭和の立ち食いそば店を再現した「舟そば」(船橋市本町4、TEL 047-426-2784)がオープンした。周辺商店のまかないとして重宝されている。

「かけそば」をベースに空揚げや天ぷらなどをトッピング (関連画像)

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 同店は、船橋市の港湾部・高瀬町に本社を構える運送業「東薬運送」(高瀬町8)が経営する飲食1号店。同社では今後、高級鉄板焼きなどの経営も視野に入れ、同店を「最初の飲食店として低コストでスタートできる店」と位置付け開いた。店舗面積は約3.3坪、立ち食いで6人まで収容できる。

 「昭和の船橋にあった立ち食いそばを再現する」をコンセプトに、同社管理部長の佐藤健介さんが総指揮を執る。「昔、ばあちゃんと一緒に電車の乗り換えの合間に食べた立ち食いそばの味を再現したかった。真っ黒なつゆに濃い目の味付け。空揚げが乗っているのがうれしかった」と佐藤さんは懐かしそうな表情を見せる。

 チェーン各店もこぞって生麺を採用する中にあって、同店ではあえて「ゆで麺」を使う。佐藤さんが自分の舌で覚えている昭和の味を頼りに、真っ黒で濃い目の味付けのつゆを、カツオ、サバ、コンブなど数種類の合わせだしで再現。毎日だし取りから行っている。

 主力商品は「元祖からあげそば」(410円)。「濃い味付けのつゆが揚げ物の油とマッチして何とも言えない食欲をそそる」と、オープンからほぼ毎日通っているという常連客の男性。メニューは「かけそば」(290円)をベースにトッピングを加えていく注文方式を採用。空揚げ(1個60円)、コロッケ(100円)、なす(100円)、ちくわ天(100円)など季節に合わせて旬な野菜や総菜、揚げ物をチョイスして提供する。きざみ昆布、おろししょうが、たかのつめのトッピングは無料。そば専門店だが、うどんも用意する。

 開店からこれまでの1日の来店客数は70~80人。1日に提供できるつゆの限界は120杯で、今後180杯まで提供できる体制づくりを進めるという。佐藤さんは「30秒で提供して5分以内に帰ってもらう店、あえてB級路線を目指す」と意気込みを話す。

 営業時間は7時~19時。

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