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船橋の駄菓子店に「恐怖の自動販売き」 お金を入れても何も出てこない理由は?

「恐怖の自動販売き」を指さす松田さん親子

「恐怖の自動販売き」を指さす松田さん親子

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 船橋駅北口の住宅街路地裏にある駄菓子店「りゅう君の店」(船橋市本町5、TEL 047-422-6002)に現在、小銭を入れても何も出てこない「恐怖の自動販売き」が設置されている。

恐怖の自動販売き

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 同店は、「10円玉1個から夢が買える」をモットーに、駄菓子と駄菓子に一手間加えたメニューなどを提供する駄菓子店。近隣の子どもたちでにぎわいを見せている。

 これまで、駄菓子のドライブスルー「タスカルマン2号」や、自動くじ販売機「ゼニトルマン1号機」、ラーメンパスタの自動販売機「よ~くかんでネ君1号」などを設置。「よ~くかんでネ君1号」は「手動販売機なのでは」とのうわさがSNSなどで話題を呼んだ。

 「恐怖の自動販売き」は、自称「7つの顔を持つおじさん」こと店主の松田誠さんが使われていないガチャガチャの本体を生かし、友人に開発を依頼したという。「怖いよね。10円入れても何も出てこず、するのはお金のチャリーンとした音だけ。10円でも怖いのに、50円持つと手が震える。100円なんか怖すぎる」と松田さん。

 しかし実は、同機の正体は募金箱。松田さんはボランティア活動にも力を入れており、ルーマニア大使館やトルコ大使館に出向き、駄菓子と共に募金を送ったこともある。2011年の東日本大震災では、震災直後の4月に石巻で炊き出しに参加し駄菓子を振る舞った。

 震災の義援金を募るに当たり、普通の募金箱ではなく、何か面白い形で募金できればと考えたという。本体の下側には、保護者向けに意図が書かれている。「子どもたちはみんな面白がって入れてくれる。来るたびにお金を入れてくれる子もいるぐらい」と松田さんはほほ笑む。

 営業時間は15時30分~19時(土曜・日曜・祝日は13時~)。火曜、第2・4水曜定休。8月は一時閉店する。

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