市内を通る東葉高速鉄道(本社=八千代市緑が丘1)の車両基地(大和田新田)で11月5日、「第9回東葉家族車両基地まつり」が開催され、会場は多くの家族連れや鉄道ファンでにぎわった。
普段は関係者以外立ち入り禁止になっている車両基地を一般公開し、電車により親しんでもらおうという同イベント。東葉高速鉄道活性化協議会のほか、地元の自治会、近隣にある東京動物専門学校(大和田新田)、船橋商工会議所、八千代商工会議所も協力して毎年開いている。
広大な車両基地内では、東葉高速鉄道を走る電車を並べた車両展示のほか、電車の下から電車の床下が見られる車両機器見学、仕事紹介など、普段は見られない鉄道に関する展示が多数並んだ。車両の前で子ども用の制服を着て撮影ができる「子ども制服撮影」、保線用モーターカーに連結された軽貨車に乗れる「保線用モーターカー試乗」には長い列ができた。
東京動物専門学校による「動物ふれあい広場」、近隣の鉄道各社の鉄道グッズ販売、沿線産品が食べられる飲食ブースも展開。八千代警察署の協力によるパトカーや白バイの乗車体験、制服での記念撮影、八千代市消防本部の協力によるはしご車の展示、防火服での記念撮影コーナーも用意。沿線を走る東洋バス、京成バスの車両展示には多くの人が足を止め、車内見学を楽しむ姿が見られた。
昨年からは特設ステージが設営され、今年はベイエフエム(千葉市美浜区)で活躍する女性DJ・ANNA(アンナ)さんが司会進行を務めた。青空の下、ステージでは「千葉ジェッツふなばし」のチアグループ「STAR JETS」によるパフォーマンス、ビンゴゲーム、八千代市消防音楽隊などのステージが繰り広げられた。
来場者数は7600人。船橋市から子連れて来場した30代主婦は「初めて来たが、いろいろなものがあり、子どもも喜んでいた」と笑顔で話した。乗り物好きだという3歳男児と訪れた船橋市在住の家族は「近くでこのようなイベントがあって、しかも無料で楽しめるのがうれしい」と話した。
来場者の中には鉄道ファンも多く、会場内の出店ブースで購入したばかりの実際に使われていた駅名標や使用済みつり革などを大切そうに持ち歩く姿も多く見られた。