「ららぽーとTOKYO-BAY」(船橋市浜町2)で2月21日、映画「きらきら眼鏡」の船橋劇場上映を目指して集めた署名の「手交式」が行われた。
船橋が舞台の同映画は、船橋市出身・在住の作家・森沢明夫さんの原作を映画化したもの。撮影は船橋市を中心に行われ、昨年10月クランクアップした。をに手渡す
船橋市内では「TOHOシネマズららぽーと船橋」が、唯一市内にある映画館になる。船橋市で8割以上を撮影し、「市民オーディション」を行った配役やエキストラ出演など船橋市民も関わりが深いことから、「地元・船橋の映画館で鑑賞したい」との声が多くの地元民から上がった。
「きらきら眼鏡実行委員会」では2017年9月9日・10日の「市民オーディション」開催時から、同映画館での封切り上映実現に向けた署名運動をスタートした。
この日の「署名手交式」では、映画製作発起人で船橋宿場町再生協議会代表の大木武士さんが「TOHOシネマズららぽーと船橋」支配人や来場者に、船橋市民やセカンドロケ地の勝浦市民が協力し撮影が無事終了したことの報告と感謝の思い、現在編集作業を行っている同映画は3月中旬に海外の映画祭に出品する予定との計画を伝えた。
大木さんは「たくさんの市民が関わった映画を地元映画館で上映してほしいという熱いメッセージを、署名の形で「TOHOシネマズららぽーと船橋」に提出する。署名活動は上映実現だけのためではなく、映画製作に関わっていただいた機会にも、作品を知っていただくという機会にもなった。まずは皆さまの思いを届けるので、見守って頂ければ」と話す。
犬童一利監督は「通常の映画とは違い、船橋や勝浦などの市民の皆さまのパワーをいただきながら作った映画。船橋での上映実現を祈っている。船橋でどれだけ盛り上がるかが、全国に広がるためのパワーになる。伝説となる映画作りなので、公開宣伝も皆さまと一緒に作り上げていければ」と力を込める。
大木さんによると、署名は2018年1月、同映画館に活動趣旨の報告を行ったことをきっかけに、「ららぽーとTOKYO-BAY」をはじめ、「千葉ジェッツふなばし」試合会場、船橋アリーナでの「千人の音楽祭」会場、大神宮での「船橋朝市」イベント会場などで展開。昨年末時点で数百だったという署名数は、最終的に9064人分が集まったという。
署名手交式の会場ではこの日、これまでの署名活動の様子がモニターで映し出された。署名は船橋市民を代表して同映画の製作実行委員会2人が、同映画館支配人の馬場弘昭さんに手渡された。立会人は「ららぽーとTOKYO-BAY」所長の西島悦子さんが務めた。
馬場さんは「署名を大切に思い、公開実現に向け調整していきたい」と話し、西島さんは「立会人としてTOHOシネマズをフォローしていきたい」と話した。
同映画の一般公開は今年9月~10月を予定している。