ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(船橋市金堀町)で12月8日、企画展「物語のうまれるところ」が始まった。
彫刻家の大石麻央さんが制作した43点の羊毛フェルト作品を展示。展示室1・2では部屋の空間全体を作品に見立てたインスタレーション作品を展示するほか、美術館全体に作品を展示し、探して見つける楽しさも味わえるようにした。
大石さんは神奈川県出身。武蔵野美術大学、武蔵野美術大学大学院で彫刻を学び、「人が人を好きになる時にどこで判断するのか?」を一貫したテーマとし、羊毛フェルトを使い、マスクをかぶった人や動物の作品を作り続けている。
大石さんが羊毛フェルトを材料として作品を作るようになったのは「型に素材を流し込んで作る石こう像のような作品ではなく、自分の手で作ったものがそのまま作品になる素材で作りたかった」から。羊毛フェルトを用いた彫刻作品自体が珍しいことに加え、「ここまで大きいサイズのフェルト作品は非常に珍しい」とも大石さん。
開催に当たって、アンデルセン童話をモチーフとした作品も新たに制作。来場者がマスクをかぶった姿を体験できる鏡の展示や、アンデルセン童話の本を手に取って読むことができるコーナーも設けた。
12月23日と来年1月20日には羊毛フェルトを使った「ふわふわおめん」を大石さんと一緒に作るワークショップも開く。両日とも10時30分~12時30分、13時30分~15時30分。対象は幼児~中学生で、定員は各回15人。小学3年生以下は要保護者同伴。料金は300円。現在、予約を受け付けている。
開催時間は9時30分~16時(3月20日~4月7日、4月8日~10月31日の土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館(祝日は開館)。同企画展は2月11日まで。