二宮神社(船橋市三山5)の「水まつり」が7月7日、神社境内で行われた。
田久保美英宮司は「日々の生活に欠かすことのできない大切な水を、おいしく、安全に絶え間なく供給されることへの感謝の気持ちを表す祭り」と話す。
同日 雨の降りしきる梅雨空の中、参道脇にある井戸からくみ上げられた「神水(じんすい)」が、神職と事前に選ばれた約50人の参拝者に見守られながら社殿に運ばれ、神事を行う祭壇に供えられた。
参道脇の井戸では同祭に先立ち、「井戸さらい」をして清めた後、6月22日から清水(しみず)をためてこの日に備えた。
同日は祭りの前後にも多くの参拝者があり、境内には「夏詣」ののぼりやポスターが多く見られた。
二宮神社の元々の社名は平安時代の古書「延喜式」に記載されている「寒川神社」といわれている。寒川は清冷な泉流の意味で、二宮神社の参道脇の「御手洗の池」と呼ばれている池や井戸のある辺りが由来の場所と伝わっている。寒川の豊かな水を中心に、古くから人々の生活があり、二宮神社も心のよりどころとして祭られてきた。
境内ではこの日、水まつり参加者が年齢層ごとに集まり親交を温めていた。