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船橋「釜めし藤むら」が手作り弁当店「なのはなごはん」とシェア運営へ

(右から)「釜めし藤むら」の加藤さん、「なのはなごはん」の芳野さん

(右から)「釜めし藤むら」の加藤さん、「なのはなごはん」の芳野さん

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 昨年12月にリニューアルオープンした「釜めし藤むら」(船橋市飯山満3、TEL047-468-0985)が3月9日、新しい事業形態として手作り弁当「なのはなごはん」とのシェアリングを開始した。

「なのはなごはん」のおたのしみ弁当

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 1989(平成元)年にオープンした「釜めし藤むら」。こだわりの釜めしや定食を提供し、約30年間近隣住民から親しまれてきたが、2019(平成31)年5月に閉店。店主の加藤さんは、60歳を迎えたことをきっかけに今後の人生を考えていたという。妻の弘子さんは「いったんは完全閉店も考えたが、気にかけてくれる常連さんもいたので、簡単にはやめることはできなかった」と話す。

 その結果、店舗として使っていた建物1階のスペースを約9坪に減らし、席数もテーブル4卓の16席に変え、夫婦2人でも無理なく運営できるように改装し、リニューアルオープンした。メニューは「五目釜めし」、「とり釜めし」(以上、900円)、「煮穴子釜めし」(1,100円)など、以前と変わらない内容でいずれも香の物、みそ汁付きで提供する。

 手作り弁当を提供する「なのはなごはん」は3月9日、「釜めし藤むら」店内に併設オープンした。店主の芳野香菜子さんは習志野市在住。6人の子どもを育てる母親で、弘子さんとはイベントを通じて知り合ったという。店のリニューアル以前から、「なのはなごはん」の弁当を「釜めし藤むら」に提供していたこともあるという。

 営業について、月曜と火曜が「なのはなごはん」、水曜~日曜が「藤むら」の営業日として、店舗スペースをシェアする形にしてオープンした。弘子さんは「自分の子育てが一段落して、次の若い世代の母親の応援がしたかった。香菜子さんの価値観や頑張りに共感し、この人となら一緒にやれると思った」と話す。

 芳野さんの提供する弁当は、千葉県産の野菜をメインに使用し、野菜不足解消にも一役買い、ヘルシーだが満足感のあるシンプルな弁当。月曜はタコライスとプチサラダの入った「タコライス弁当」、火曜はご飯と野菜が豊富な「おたのしみ弁当」(以上、800円)の2種類。いずれも予約優先で、当日販売分も用意する。なくなり次第終了。

 本来大人用の弁当販売のみを予定していたが、コロナウイルス感染拡大予防のため学校が一斉休校に入ったことを受け、子ども用の「おこさま弁当」(600円)も用意。地域の子育て世代の家庭から、早速弁当の注文が入っているという。

 「藤むら」営業時間は、11時30分~14時、17時30分~20時。「なのはなごはん」営業時間は11時30分~14時30分。

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