「ふなばしアンデルセン公園」(船橋市金堀町、TEL 047-457-6627)で3月15日、園内に新たに設置されたブロンズ像「人魚姫」の除幕式が行われた。
船橋市とデンマークのオーデンセ市は、本年度で姉妹都市を提携して30周年になる。これを祝い、同園内メルヘンの丘ゾーンに新しく同像が設置された。同像は、デンマークの彫刻作家アンネ・マリー・カールニールセン作の彫像「人魚姫」のブロンズ製レプリカ版。同作はデンマークコペンハーゲンにある王立図書館の新館、通称「ブラック・ダイアモンド」にあり、この彫像のレプリカがあるのは世界でも同園のみになる。
除幕式には駐日デンマーク王国大使・ピーター・タクソイェンセンさんと大使夫人や松戸徹市長、船橋市公園協会理事長・辻恭介さん、建設局局長・大石智弘さんらも出席。メルヘンの丘ゾーンの頂上に像が設置され、像の周りは海をイメージしたパンジーとビオラが咲いている。
式は芝生の上に椅子を置いたシンプルな形式で行われた。船橋吹奏楽団の7人がファンファーレを演奏し、駐日デンマーク王国大使や松戸市長らが除幕のひもを引くと、デンマークの国旗の色である赤と白のハート型の風船が空に舞い、集まった観客から歓声が沸いた。
タクソイェンセンさんは、あいさつでアンデルセン童話の「人魚姫」の話から引用し、人魚姫のストーリーを参加者に紹介。「『人魚姫』は世界中で愛されてきました。人魚はこの美しい海で喜んでいると思う」と話した。「船橋市とオーデンセ市は強い絆で結ばれてきた。これからもそれが継続することを確信している。ここが第二の故郷のようにも感じる。これからも友情が育まれると信じている」とも。
同園では本来、船橋市とオーデンセ市姉妹都市提携30周年を記念して3月1日から20日まで、園内でさまざまな記念イベントを予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のためほとんどのイベントが中止になった。