船橋市は家庭ごみの収集作業を行う作業員に市民から多くのメッセージが寄せられたことを受け5月14日、市役所(船橋市湊町2)1階の美術コーナーで「ごみ収集作業員への感謝・応援メッセージ」の展示コーナーを設けた。
新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令されて以来、自宅で過ごす市民が増えたことなどにより、家庭内から出されるごみの量は増加しているという。感染リスクに直面しながらごみの収集作業を行う作業員に対しては、市民から多くのメッセージが寄せられている。
作業員へのメッセージは、市内各地域でごみステーションに出されたごみ袋に貼り付けられていたり、外から見えるようにごみ袋の中に入れてあったりしていたという。そのメッセージを集めて展示している。
船橋市によると、4月中旬からメッセージが寄せられるようになり、5月12日時点で約150通のメッセージが寄せられた。その中の96通が市役所1階に展示されている。
メッセージは、子どもの絵が添えられたものや親子で書いたものもあり「コロナで大変な中、ありがとうございます」「体に気を付けてください」など、感謝や応援の言葉が書かれている。
市役所の用事で立ち寄ったと話す40代の女性は「こんなにたくさんのメッセージが寄せられているとはびっくり。確かに、マンションのごみ置き場は今までにないほど山積みで、収集の方は大変だろうなと思っていた。本当にありがたい」と話した。
清掃センターの横山所長は「たくさんのメッセージを市民からもらうのは初めてのこと。感染リスクとの背中合わせではあるが、あたたかい言葉ばかりで、市民のためになっているんだなと実感している。今後もきちんと分別して出してもらえればありがたい」と話した。