北習志野駅近くの「コンサート・ピアノサロン樂~GAKU(がく)」(船橋市西習志野4)で9月28日、「喫茶いずみ」(夏見台1)とコラボしたイベント「コーヒーとPiano~フランス編~」が行われた。
今年9月で9周年を迎えた同サロン。店主の服部みぐみさんが、以前は喫茶店だった同場所を前店主から引き継いでからは、隠れ家的なミニコンサートホールとして親しまれてきた。服部さんが飲食店とコラボイベントを行うのは今回が初めて。
同イベントは、コーヒー好きの服部さんが数年前、市内のコーヒーが飲める喫茶店をネットで検索したことに始まる。「喫茶いずみ」が「船橋珈琲フェスティバル」初代チャンピオンであることを知った。同店を訪れ伊藤さんが入れるコーヒーと妻の千秋さんが作るケーキに魅了され、毎週通うまでになったという。
一方、伊藤夫妻は音楽好きなことから、共同イベントを企画した。参加者たちはこの日、コーヒー2杯、洋菓子2種類、BGMに服部さんのピアノを楽しんだ。
今回のテーマは「フランス」。コーヒーは「バルザックブレンド」を用意した。同ブレンドは、1800年代、コーヒー好きで有名だったフランスの文豪・バルザックが好んだ味を再現したという。
伊藤さんからは「1700年当時は、コーヒーは煮出していた。このブレンドは、ブルボン種、ティピカ種、モカ種で再現した」と話す。
「バルザックブレンド」を飲んだ参加者の一人は「見た目はあっさりしているが、味はしっかりしていておいしい」と話す。千秋さんが作るケーキは、「喫茶いずみ」でも提供されている「フロマージュクリュ(チーズケーキ)」を用意した。
音楽は、服部さんが好きな作曲家という、エリック・サティの「ジュ・トゥ・ヴー」「ジムノペディ」「グノシエンヌ」などが演奏された。参加者の一人は「おいしいコーヒーとケーキ、ピアノの生演奏なんてぜいたく」と笑顔を見せていた。
2杯目のコーヒーは同じブレンド豆をネルドリップで入れ、参加者は当時の味と現代の味の違いを楽しんだ。
伊藤さんへの「質問タイム」では、家庭でのおいしい入れ方、粉の量、湯温、コーヒー界の現状などまで話は広がりにぎわいを見せていた。