京成船橋駅から徒歩6分の場所にフラワーアレンジメント体験ができる生花店「花ひだまり」(船橋市海神1、TEL 080-4198-8711)がオープンし約1カ月たった。
店主は、周海燕(しゅう・かいえん)さん。「『ひだまり』は光がたくさん集まる所。お客さんが集まって心まで温まるところに…との願いを店名に込めた」と話す。
周さんは中国・福建省の出身。15年前に留学で日本を訪れ、日本語学校で2年間勉強した後、情報処理の専門学校、大学へと進学した。その後、女性特有の病気で病院通いが続き、思い悩む日々が続いていたという。周さんは「そんな時期でもじっとしていられなくて、交際していた男性(現在の日本人の夫)と訪れた公園や観光地で見た花に慰められた」と話す。
子どもの頃から花を育てるのが好きだった周さんは、ある日「花屋になりたかった」と思い出した。自分を元気付けるためにフラワーアレンジメントの教室に2年間通い、その後は都内の花屋に約5年間勤め、経験を積んだ。
結婚後は夫の実家がある西船橋に住むことになった。船橋で生活する中で、元飲食店だった同店の建物が気に入り、空きが出たことから開業することになったという。
店舗面積約8坪の店内では、切り花、花束やアレンジメント、鉢植えなどを販売。希望者には、花、容器、飲み物、菓子が付いた「フラワーアレンジメント体験」(3,000円~)もできるようになっている。
「フラワーアレンジメント体験」は店内奥のテーブルで4人まで予約受講が可能。体験後には6席を構えるカウンター席でドリンクと菓子が提供される。菓子は周さんの知人のお菓子教室「cookies shop Orivier」から取り寄せ、ドリンクはコーヒー、紅茶、中国茶から好きなものを選べる。子ども向けのアレンジメント体験(2,000円~)もあり、子ども用にはココアを用意している。
同店のフラワーアレンジメント体験で提供している中国茶と紅茶は、周さんの故郷である福建省から取り寄せている。お茶だけを飲むこともでき、ドリンクは各種300円(菓子付き)。生花店のため冬でも暖房は入れられないが、ひざ掛けや使い捨てカイロを常備する。
「アレンジメント体験に来てくれた子どもたちが前を通るたびにあいさつしてくれるのがうれしい。この場所で自分の家のように過ごしてもらい、楽しくおしゃべりして元気になってもらえれば。私もここで友達をいっぱい作りたい」と周さんの夢は膨らむ。
営業時間は10時~18時。水曜定休。年明けは1月4日からの営業。