新京成リテーリングネット(船橋市高根台1)が2月8日、新京成線駅構内のセブン-イレブンで新京成線沿線の農園が手掛けたフルーツ加工食品5種類の販売を始めた。
同社では昨年9月、鎌ケ谷市の農園「初清園」が開発した「梨ジャム」と「キウイジャム」を新京成線駅構内のセブン-イレブンで販売し始めた。同12月には新鎌ヶ谷駅改札外コンコースで、沿線の5農園を集めた「新京成マルシェ」を開催。沿線の農家と交流を深めてきた。
同社では今回、沿線にフルーツを原料とした加工食品を開発している農園が多くあることに着目。一方で、家族経営をしているため販路が拡大できずに農産物が廃棄処分となってしまう問題があることも知り、各農園の思いが詰まった商品の魅力を多くの人に知ってもらおうと、4農園が開発したフルーツジャムとドライフルーツの計5品を新たに販売することにした。
4園のうち1園は、船橋市内の梨農家「芳蔵園」(船橋市二和東2)。同園は梨ジャム(600円)と梨のドライフルーツ(700円)を販売する。そのほかの商品は、鎌ケ谷産温州みかんを使った山中農園(鎌ケ谷市初富)の「みかんジャム」(550円)、濱田農場(初富)の「いちじくジャム」(864円)、「おばたファーム」(松戸市七右衛門新田)の「ブルーベリージャム」(690円)。
取り扱い店舗は、セブンイレブン新京成ST新津田沼店、新津田沼改札内店、北習志野店、高根公団店、三咲店、鎌ヶ谷大仏店、新鎌ヶ谷店、五香店、常盤平店、八柱北口店。
同社広報部スタッフは「新京成電鉄では、いちご狩りやぶどう狩り、なし狩りなどが楽しめる路線として沿線地域の魅力を発信している駅構内で展開しているコンビニの強みを生かし、これからも地域に根差した魅力ある店頭づくりに取り組んでいきたい。農園の商品を販売し販路を拡大することで、廃棄処分となる農作物削減につながれば」と期待を寄せる。