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船橋の放課後デイサービス管理者が新作絵本「ともだちになった日」出版

作者の花光翔太さん

作者の花光翔太さん

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 船橋市内にある放課後等デイサービス「すりーはあと」の管理者である花光翔太さんが、自身2作目となる新作絵本「ともだちになった日」を出版してから3カ月がたった。

「ともだちになった日」(左)と「じょうずにできるかな?」

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 花光さんは、「すりーはあと宮本教室」(船橋市宮本)と「同東船橋教室」(前原)を運営。自閉症やダウン症などの障がいのある子どもが放課後や夏休みなどの長期休暇に利用できる福祉サービスになる。花光さんは2019年12月、初めて自費で「じょうずにできるかな?」を出版。2作目となる新作絵本「ともだちになった日」は5月14日、「みらいパブリッシング」から出版した。

 前作は「障がいのある子も無い子も朝の準備を楽しく練習できるように」というテーマで、子どもの写真をはめると完成する仕掛け絵本だった。新作は、障がいのない子ども向けに、「他者への思いやりを持つ大切さ」をテーマに制作。絵は、みやじまみほこさんが手掛けた。

 花光さんは八千代市生まれ、船橋市で育ち、大学卒業後は一般企業で営業職として勤務するが、子ども好きなことから夢だった教師を目指し教員免許を取得。船橋市内の小学校で2年勤務する中で、特別支援学級の障がいを持つ子どもたちとの関わりから、「かわいいな、面白いな」と感じ、教員を辞め放課後等デイサービス「すりーはあと」を立ち上げた。現在、2児の父。

 「時々、教壇に立っていた時を思い出す。障がいのある人への理解や、思いやりを絵本で伝えたいと思った」と絵本制作のきっかけを話す。新作は、障がいを持つ男の子と、その子どもをいじめる男の子が最後は友情を築くストーリーとなっている。

 「障がいについて、誰しも想像できない。子どもたちには絵本を通して、自分と違う、他者への思いやりを育んでほしい」と熱く話す。「高学年になればなるほど、親が読み聞かせることが減ってくる。ぜひ親の声で最初は読み聞かせ、『これはどんな気持ち?』『なぜ泣いてるのかな?』など、一緒に考え感じてほしい」と花光さん。

 花光さんは自身が小学校で働いていた当時の教頭に相談した縁で、船橋市教育委員会に絵本を寄贈、市内小学校全56校に絵本が配布されるという。

 「3作目も書き終わっている。放課後等デイサービスの現場で障がい児と向き合いながら、自分の伝えたい思いを絵本にして多くの子どもたちに伝えていきたい」と、花光さんは笑顔で意気込みを見せる。

 仕様はB5判、32ページ、上製、オールカラーで、価格は1,540円。対象年齢は小学生から。

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