船橋市出身・在住の作家・森沢明夫さんの小説「大事なことほど小声でささやく」の映画化が決まり、現在、これを応援しようとクラウドファンディングが行われている。
「大事なことほど小声でささやく」 2013年発表、2015年に文庫化され9版まで重版している
森沢さんの小説やエッセーなどには、地元・西船橋の風景描写もあり、地元ファンの間で人気を誇る。
これまでにも、吉永小百合さん主演、阿部寛さん、竹内結子さんらが出演した「ふしぎな岬の物語」、有村架純さん主演「夏美のホタル」、池脇千鶴さん主演の「きらきら眼鏡」など、数々の作品が映画化され、高倉健さん主演の「あなたへ」では、映画の原作小説執筆も手掛けている。
「大事なことほど小声でささやく」は、森沢作品でもファンからの映画化を望む声が多かった作品。2013(平成25)年発表、2015(平成27)年に文庫化され9版まで重版している。
小説の舞台はマッチョでオカマのゴンママとバーテンダーのカオリちゃんが切り盛りするスナック「ひばり」。スナックに出入りする個性の強いメンバーの話がオムニバス形式で展開。今回映画化するのは、歯科医師の四海良一のエピソードを掘り下げたものだという。
メガホンを取るのは横尾初喜さん。佐世保市出身で2017(平成29)年、映画「ゆらり」で商業映画監督デビュー。柔らかな映像美と繊細で温かな演出を得意とする監督で、妻は女優の遠藤久美子さん。
脚本を担当するのは谷碧仁さん。1991(平成3)年生れ、愛知県出身。2013(平成25)年に劇団「時間制作」を旗揚げ。これまでに、いじめ、性同一障がい、地域差別など社会の現実を生々しい感情と重層的で綿密な構成で描き、若い層を中心に支持を集めているという。
キャストは、ゴンママ(権田鉄雄)役に後藤剛範さん、歯科医師のセンセー(四海良一)役に深水元基さん、四海由佳役に遠藤久美子さん、カオリ役に田村芽実さん、ミレイ(井上美鈴)役に峯岸みなみさん、シュン(国見俊介)役に遠藤健慎さん、ケラ(本田宗一)役に大橋彰さん、シャチョー(末次庄三郎)役に田中要次さんが決まっている。
2022年公開予定。クラウドファンディングの締め切りは11月30日。