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「本が紡いだ五つの奇跡」西船橋出身・在住の作家・森沢明夫さんが新作

「本が紡いだ五つの奇跡」の表紙

「本が紡いだ五つの奇跡」の表紙

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 船橋市出身・在住のベストセラー作家・森沢明夫さんの新作「本が紡いだ五つの奇跡」(講談社)が9月16日、出版された。

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 エッセーや講演活動などで船橋愛を語るシーンがある森沢さんは、地元を代表する作家。2007年「海を抱いたビー玉」で作家デビュー。人間関係の機微や心の動きなどを緻密に描写する作風が反響を呼び、多数の作品が映画化されている。

 今回の作品では、章ごとに異なる人物の視点で本が生まれるところから読者に届くまでの物語が展開されている。それぞれの過去や現在の置かれている状況、将来などが明らかになっていく過程で、いずれも一冊の本に巡り合っていく。年齢や立場が違っていても大切に思っているからこそのすれ違い、気遣っているからこその生れる微妙な空気感。そうした人間関係の間に一冊の本があり、自然に気持ちを紡いでいく様子が描かれている。

「大切に思っている人にもぜひ読んでもらいたい一冊。お互いに大切に思っているからこそすれ違う…そんな経験、誰しも持っているものだと思う。うまく言葉にできない気持ちを伝えてくれる本だと感じた」と、森沢作品のファンだという40代の男性は話す。

 森沢さんは「一輪のタンポポの花からたくさんの種が生まれて、それが風に乗って広がっていくみたいに、たった一つの物語が幾人もの人々へと広く伝わっていき、手にした人たちの人生をほんの少しでも幸せにできたらいいなと思って小説を書いている。この作品も、そういう気持ちで書き、作品の中にも、そういう要素が含まれている。小説を読むのが好きな人はもちろん、そうでない人にも、ぜひ読んでみてほしい。現在、自分の人生が腑(ふ)に落ちていなかったり、苦しさを感じたりしている人にも読んでもらえたら」と呼び掛ける。

仕様は四六変型354ページで、価格は1,870円。

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