船橋市内で11月14日、新たな子ども食堂「森の食堂」(船橋市三咲3、TEL 080-3711-5391)が本格始動し、家族連れなどでにぎわいを見せた。
同食堂は10月10日にプレオープンし、11月14日に本格始動。コロナ対策からテークアウトのみの対応とした。店名は「自然な空間の中で笑顔になれるコミュニティーの場を作りたい」という思いから名付けたという。
元々料理が好きだという店主の山内正和さんは中華料理店で働いた経歴もあり、30代で調理師免許も取得。地域の祭りなどで焼きそばをよく作っていたことから、子ども食堂の手伝いに呼ばれる機会もあったという。
山内さんは「自分たちが作る料理で、みんなを笑顔にしたかった。子ども食堂は貧困や困っている人が来るイメージが強いが、誰でも来てもいい地域のコミュニティーの場にしたい」と笑顔で話す。
サポート企業で、場所を提供する「森グループ」は建設業や福祉業を手掛ける。森哲也社長は「私自身が視覚障がいを持っている。地域の人をはじめ、障がいを持つ人の場作りをしたい。食べに来るのはもちろん、今日もボランティアとして視覚障がいを持つ人が働きに来ている」と話す。
同日は26人のボランティアにより、カレー弁当131食が提供された。「子ども食堂を始めるに当たり、地域のさまざまな企業のサポートがあり本当にありがたかった」と話す山内さん。企業から提供された菓子や皿などが配られ、喜ぶ子どもの姿が見られた。「この弁当を持って今から公園に行く」と笑顔で話す来場者も。
「ふなばし子ども食堂ネットワーク」のメンバーであり、高根台で子ども食堂「おむすび食堂」を運営する及川恵さんは「131食の提供は市内の子ども食堂の中でも最大の数。素晴らしい。チームワークも良く、とてもいいチーム」とボランティアの人たちにあいさつした。
「来月はライオンの歯磨きの紙芝居を行う予定。子どもたちはもちろん、どなたでも集える場所にしたい」と山内さんは笑顔を見せる。
開催は毎月第2日曜の12時~13時30分(無くなり次第終了)。料金は、大人=300円、子ども=50円。