船橋市西図書館(船橋市西船1)で1月15日、「ふなばし三番瀬環境学習館」(潮見町)共催による「三番瀬つながり展」が始まった。
展示内容について、プロジェクトリーダーを務める同学習館コミュニケーター・薄井重雄さんは「アサリという軸を通して、三番瀬の海と生き物のつながりを見てもらえる展示になっている」と話す。
入り口には「三番瀬と『つながる』」と題したパネルを掲げ、三番瀬の歴史について、東京湾の水質汚染が深刻になり「死の海」とまで呼ばれる状態になったこと、東京湾の水をきれいにする活動で少しずつ水質の向上が図られ今に至ることを説明している。
展示物のほとんどは、同学習館の常設展や潮干狩りの時期の展示物になり、今回の展示は同学習館スタッフの手によるものだという。薄井さんは「アサリの大図解&生活史、標本、アサリ料理のレシピなどを展示している。標本などなるべく本物を見てほしい」と話す。
展示物には、同学習館の職員が実際食べた320個のアサリの貝殻を展示している。これらのアサリの貝殻の模様を調べた結果、まだら・しましま・なみなみ・白色の4タイプに大きく分けられるという。ほかにもQ&A形式のパネルや「アサリの砂もぐり実験」「アサリのろか実験」を動画で紹介するコーナーもある。
西図書館企画事業係主事の中林良太さんは「ふなばし三番瀬学習館まで行く時間のない方も、ここ西図書館で同様の展示を見ていただくことができる」と話す。「気になったところをもっと深掘りしていただけるよう、展示に合わせた関連図書のコーナーも用意している」と紹介する。
2月19日には同図書館3階の多目的室で、ギャラリー展示関連講座「触って学ぶ!移動博物館 -ホネからわかる生物多様性-」が薄井さんを講師に迎えて開催。開催時間は14時~16時。参加希望者は、2月5日から西図書館の総合カウンターまたは電話(TEL 047-431-4385)で受け付ける。「この講座は大人にも十分満足いただける内容」と中林さん。
「三番瀬つながり展」は3月6日まで。開催時間は平日=9時30分~20時、土曜・日曜・祝日=9時30分~17時。1月31日~2月4日、2月28日は休館。