千葉県とちばの「食」産業連絡協議会が共催する「食のちばの逸品を発掘2022」の授賞式が2月3日、ホテルポートプラザちば(千葉市中央区千葉港)が行われ、船橋市内からは2商品が受賞した。
同コンテストは、県産の農林水産物を主原料とする加工品の中から、魅力的な「千葉の逸品」を発掘し消費者にPRする目的で2012(平成24)年から実施されている。受賞した商品は、千葉県が主催するイベントや物産展などの機会に販売されるほか、メディアへの露出など、県のバックアップが約束されるという。
今回、一般部門「金賞」に「寝た芋けんぴ」(芝山農園=香取市)、「銀賞」に「船橋産ベータキャロットポタージュスープ」(ZUCCAMO=船橋市西習志野3)、「銅賞」に「純米吟醸 東魁 粒すけ」(小泉酒造=富津市)、「審査員特別賞」に「房州びわ 枇杷(びわ)の実」(御菓子処扇屋=船橋市松が丘4)が選ばれた。「審査員特別賞」は、「金・銀・銅に負けず劣らず力のある」商品の中から特に優れたものを選出しているという。
「ZUCCAMO」は、北習志野駅からすぐ近くの場所にあるレストラン。店でも船橋産ベータキャロットを使ったキャロットラペやポタージュスープなどを提供している。農家を訪問した際に規格外のニンジンが廃棄されているのを見て、「これを商品化することはできないか」と考え農家と交渉。提携工場にカットした規格外のニンジンを持ち込み、「既定の金額で購入する」と契約し、生産ラインを確保した。
船橋産ベータキャロットのポタージュスープは、ニンジンの舌触りを残すため粗めに裏ごしし、ベータキャロットの持つ自然の甘みを生かした商品となっている。
「御菓子処扇屋」は、松が丘バス通り商店会にある和菓子店。船橋市の推奨する産品ブランド「ふなばしセレクション」に選出されている「船橋名産菓梨の里」や、同「船橋ばか面おどり」などを製造している。「梨の里」は昨年の同コンテストで直売所部門「銀賞」を受賞している。
今回選出された「房州びわ 枇杷の実」は、産地と契約して5~6月に収穫した1年分のビワをすぐに加工し、果汁を冷凍保存。今回審査員が注目したのは、ビワの実にそっくりな商品の意匠とデザイン性の高いパッケージだったという。
受賞商品は千葉県の土産として量販店や百貨店、ネット通販などの販路に乗せられる。