船橋市立船橋高校(船橋市市場4=以下、市船)の部活動を応援するため、千葉レスキューライオンズクラブが「市船部活動応援クラウドファンディング(CF)」を企画し、CF開始を記念した講演会が10月15日、勤労市民センターホール(本町4)で行われた。
講演会には、市船部活動の顧問代表として吹奏楽部顧問の高橋健一教諭、野球部監督の海上雄大教諭が登壇。同校部活関係者や卒業生、PTA関係者なども駆け付け、特別ゲストにプロレスラーで「AED大使」の蝶野正洋さんを迎えた。
CFと講演会を企画した千葉レスキューライオンズは、船橋市・市川市を中心に活動。主に災害支援とAED普及を目的として活動する。今回のCFは、「部活動にとっての資金難は救助が必要と認識。こういう時こそ我々の出番」と、組織内で合意に至り立ち上げたという。
「公立高校である市船で、経済的に恵まれていない家庭の子どもでも、部活動を通じて『全国大会を目指す』という経験を積むことができる」と、選手たちがかけがえのない経験を積むことができるように、という思いで立ち上げた。
講演会では、「今年、野球部の甲子園出場だけでなく、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部、体操部、水泳部、陸上部、吹奏楽部など各部がインターハイや全国大会に進出。遠征費や滞在費などで1億円以上の費用がかかり、これは税金だけでは賄いきれない。各部のOB会や父母会が資金集めに奔走した」と千葉レスキューライオンズクラブ・目谷元輝(げんき)さんが紹介。
講演では野球部や吹奏楽部の指導において大切にしていることが話され、全国区で活躍する大所帯部活動ならではの指導の工夫などにも話が及んだ。講演の最後には、全国大会に出場した各部活の私立・公立割合を紹介。司会の鈴木ひろ子さんが「私立高校の方が全国大会に出場するチームが多く、全国大会という経験を積むことができるのは公立高校では20%、良くても30%程度。公立高校で全国大会を目指して部活動に取り組める市船は貴重な存在」と話した。
CFの目標金額は1,500万円。12月中旬まで。