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南船橋に特養老人ホーム「ノテ南船橋」 うどん店・パン工房も併設

「ノテ南船橋」施設長の佐々木悠祐さん

「ノテ南船橋」施設長の佐々木悠祐さん

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 特別養護老人ホーム「ノテ南船橋」(船橋市若松2)がJR南船橋駅から徒歩3分、「ららテラス」に併設する公園「MIXI FUN PARK芝生広場」のすぐ近くにオープンして、10月1日で半年がたった。

「パン工房リアン」と「開拓うどん」があるエリア

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 運営法人は「つしま医療福祉グループ 社会福祉法人ノテ福祉会」(北海道札幌市)。北海道・宮城・東京・千葉に事業所を展開しており、同施設は船橋市内では2022年に開設した「ノテ船橋」(高根町)に次ぐ2カ所目の施設になる。

 同所は、現在建設中の「児童相談所」の隣の敷地にあり、建物内には複数の事業所を併設する。高齢者だけでなく、障害者や子どもたちの支援もできる場にしていく予定。施設長の佐々木悠祐さんは「ここは共生型の特別養護老人ホーム。最終的には8つの事業所が1つの建物に入る。そうした施設は全国的にも珍しいのでは」と話す。

 併設事業の一つが「看護小規模多機能型居宅介護」。24時間365日、訪問介護・訪問看護・通い・泊まりを組み合わせ、利用者一人一人に合わせたサービスを提供。来年2月ごろには小規模多機能施設や24時間対応のケアステーションも開設予定。

 1階には「パン工房リアン」や店内で製麺したうどんを提供するうどん店「開拓うどん」を併設。公園に面した場所に店があり、公園前の歩道から店に入れる。イートインスペースも設け、カウンター席も備える。同店は就労継続支援A型事業所として、障害のある人が仕事を通じて生きがいを持ち、地域に貢献できる場にもなっている。

 佐々木さんは「入居者が外に出なくても、1階で好きなものを注文したり、家族と一緒に食事を楽しめたりするだけでなく、地域の人との交流にもつながる。外からたまたま来たお客さまが、後で『ここは施設だったんだ』と気づき、足を運ぶきっかけになればうれしい」と話す。

 「開拓うどん」では、「ぶっかけうどん」(450円)、「肉うどん」「カレーうどん」(以上850円)のほか、「鶏天丼」(850円)や「天丼」(1,200円)などの丼メニューも用意。「パン工房リアン」は、焼きたてのパンのほかクッキーなどの焼き菓子も用意し、イートインも可能。

 さらに1階には、「地域交流スペース」という立ち席で50人ほどが入れるスペースを確保。大きなキッチンも併設し、ゆくゆくは子ども食堂を始めるという。交流スペースは、コーラスや落語教室、体操教室などのイベントにも無料で貸し出し、地域住民も気軽に参加できる場とする。

 その向かいの部屋には主に認知症の人に向けた「スヌーズレン療法」を行う特別室を設けている。「光や音、香り、触感などで心地よい感覚刺激を提供し、リラックスや安心感を促すもので、利用者の心身を穏やかに整える効果がある」と佐々木さん。「この場所が大人も子どもも集える場となり、地域住民が困ったときに気軽に相談できる、そんな中間的な立場の施設を目指していきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は、開拓うどん=11時~15時、17時~19時30分、パン工房リアン=9時~17時。いずれも火曜・水曜定休。

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