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ふなばしアンデルセン公園で女性彫刻家が企画展 子ども向けワークショップも

「ものモノ 屋上に乗れる熊」など木彫りの作品を45点展示

「ものモノ 屋上に乗れる熊」など木彫りの作品を45点展示

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ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(船橋市金堀町、TEL 047-457-6661)で現在、彫刻家山本麻璃絵さんによる企画展「ものごころ展」が開催されている。

作品「自動販売機」の前に立つ山本麻璃絵さん

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山本さんは東京都出身の27歳。幼少期に4年間エジプトに住み、数々の展覧会や遺産を巡る中で、 「彫刻を見上げる」体験をしたのが彫刻の原点だという。帰国後、武蔵野美術大学の彫刻科を卒業。現在は武蔵野美術大学彫刻学科研究室の助手を務めている。

東京を含め各地で個展やグループ展などを行う山本さん。船橋での個展は初といい、岡本太郎賞の受賞経歴があることから「このアンデルセン公園で作品展ができることに縁を感じている。今後も活動範囲を広げ、人や物などとの縁をつなげたい」と笑顔をみせる。同園には、1986(昭和61)年に船橋市が世界の恒久平和を願い「平和都市宣言」をした際、記念シンボルとして作られた岡本太郎の彫刻作品「平和を呼ぶ」がある。

最短でも1作品につき1~3カ月かかるという制作期間。素材には日本で飛鳥時代から愛用されているクスノキを使い、道具は主にチェーンソーや彫刻刀などを使う。

今回展示している作品は約45点。作品すべてのモチーフは日常的にみられる「もの」を題材にして制作した。「私の作品は日常的に見慣れたものを題材にしている。そうすることで鑑賞者との距離が近くなり、彫刻を知ってもらえるきっかけになると思う」と山本さん。

展示室1には作品「自動販売機」が置かれており、展示室2には掛け軸や額縁が並ぶ「もののえ」という作品が並ぶ。絵のモチーフにはけん玉やジェンガ、切手、糸車など東洋西洋にまたがり日常的なものを描いている。「モチーフに合わせて掛け軸か額縁かを変えて制作した。何が描かれているか探しながら楽しんで見てほしい」と山本さん。

「彫刻は絵画とは違い、その迫力は実際に見てみないと味わえないもの。実際に足を運んで、その大きさや存在感、その素材に触れることを楽しんでほしい」とも。

期間中は、ワークショップ「マイ木彫あき缶を作ろう!」と題した木彫による空き缶作りも行う。

営業時間は9時30分~16時。月曜定休。来年2月7日まで。

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