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ふなばしアンデルセン公園子ども美術館で千葉工大生が体験型の空間演出

展示室1は「子ども図書館」に。和紙ランプと本棚

展示室1は「子ども図書館」に。和紙ランプと本棚

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 ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(船橋市金堀町)で現在、展示「ゆらゆら ぱらぱら ひらひら 柔らかな絵本の世界へ」が開催されている。

ふなばしアンデルセン公園子ども美術館で千葉工大生が体験型の空間演出

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 「子どもの好奇心をくすぐり、五感を使って楽しめる体験型の空間演出」がテーマの同展。展示作品は千葉工業大学建築学科・遠藤政樹研究室所属の学生28人による共同制作品となる。

 展示室1は「子ども図書館」、展示室2は「スケールアウト」と名付ける。子ども図書館には、フェルトと木の合板を組み合わせた本棚に多くの絵本が置き、自由に手に取って読めるようにしている。

 薄く柔らかなカーテンに覆われた大きな和紙のランプの下にある椅子に座って、「一人だけの空間を楽しむことができる」ようにした。「徐々に巨大化」していく棚は「日常的な大きさから抜け出す」という新しい体験をする目的で作ったという。

 スケールアウトには和紙に包まれた巨大な竹組みのアーチドームを設置し、ドームの中に親子が一緒に入って遊んだり、寝転んだりできるほか、さまざまな大きさの和紙に好きな絵を書いてドームに貼り付けることができるようにした。

 八千代市から来館した伊藤さん夫婦は「絵本が大好きな孫のため、ネットで調べて来た。絵本がたくさんあってゆっくりと読みたくなる。孫も楽しんでいるが、大人も楽しめる空間」と話していた。

 展示の制作リーダー・小山翔太郎さんは「展示が完成し、実際に子どもが遊んでいるところを見られてうれしい。親子一緒に楽しんでいる姿を見て個人的な学びにもなった。体験や経験は子どもにとってとても大切。作ることが大好きなので、これからも好奇心をくすぐるものを作っていきたい」と話す。

 同館責任者の永島邦行さんは「千葉工業大学の学生の斬新なアイデアと優しい工夫が詰まった空間。子どもたちにたくさん楽しんでもらい、ものづくりの刺激にしてほしい。展示作品を見ることで、ものづくりを知り、作る楽しさの原点にしてもらえたら」と話す。

 開館時間は9時30分~16時。土曜・日曜・祝日は17時閉館。子ども美術館への入館は無料、公園への入園料は一般 =900円、高校生(生徒証を提示)=600円、小・中学生=200円、幼児(4歳以上)=100円。展示は9月30日まで。

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