船橋の地魚「コノシロ」をテーマにした楽曲「コノシロソング」のお披露目イベントと絵本「コノシロさんちのハルちゃん」の寄贈式が5月16日、東武百貨店船橋店(船橋市本町7)屋上で開かれた。
会場では船橋を拠点に活動するアイドルグループ「himawari(船橋)」が新曲「コノシロソング」を初披露し、関係者や買い物客ら150人ほどが駆け付けた。
同曲は、地域プロジェクト「コノシロさんちのハルちゃんプロジェクト」の一環で制作。船橋で多く水揚げされるコノシロは、成長に伴い呼び名が変わる「出世魚」として知られる。その特徴を、人が年齢や立場によって役割を変えながら生きていく姿に重ね、「変わってもいい、そのままでもいい」というメッセージを込めたという。
楽曲を書き下ろしたのは、船橋出身のシンガー・ソングライター柚凪(ゆうな)さん。「名前や役割が変わっていくことと、コノシロの生き方が重なった。本当の自分を見つけられる曲になれば」と話す。タイトルの「ななし」には、「肩書や名前に縛られず、自分自身を見つめてほしい」という思いを込めたという。
ステージでは「himawari(船橋)」が子どもでも踊りやすい振り付けで楽曲を披露。メンバーは「コノシロという魚を知らない人にも、船橋とセットで覚えてもらえたら」と呼びかけた。会場では限定50枚のサイン付きCDの予約受け付けも行い、ライブ後には物販コーナーに来場者の列ができるほどにぎわった。
併せて行われた絵本寄贈式では、「伝統江戸前漁業を未来に紡ぐ会」代表の大野和彦さんが「コノシロをもっと食べてもらい、船橋の漁業を盛り上げたい」とあいさつ。絵本のイラストを担当した船橋在住のイラストレーター小倉正巳さんも登壇し、「子どもたちに愛されるキャラクターとして広がってほしい」と期待を寄せた。
プロジェクトでは今後、絵本の読み聞かせイベントや地域連携企画なども展開予定。「船橋の海や漁業文化を次世代へ伝える活動につなげたい」という。
会場で声援を送っていた50代男性は「まだ無名だったころからずっと応援してきたhimawariが船橋の漁師を応援する歌をリリースするのは、とても感慨深い」と話していた。
同店広報担当の堀合友美さんは「子どもから大人まで、一緒に歌って踊れる地域の歌として広がってほしい」と期待を寄せる。