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船橋のタイ料理店と自家製ソーセージのバルがタッグ コロナ苦境で協力を

左から「クントゥアン」の長岡リサさんと「月丸」の須藤さん

左から「クントゥアン」の長岡リサさんと「月丸」の須藤さん

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  昨夏から本町・仲通り商店街に移転オープンしているタイ料理レストラン「クントゥアン」(船橋市本町4、TEL 080-5906-6579)が5月7日、自家製ソーセージのバル「月丸」(本町2)とタッグを組み、両店の特徴あるメニューを生かした営業を始めた。

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 新型コロナウイルスの影響から、平常時はバルとして営業していた「月丸」も現在は休業中。「月丸」店主の須藤祥さんが行きつけにしていた「クントゥアン」で、同店店主の長岡リサさんと話した結果、互いに手を取り合うことになった。須藤さんが「クントゥアン」の従業員として働き、「クントゥアン」で「月丸」の名物となっていた手作りソーセージを作り、提供することになった。

 「クントゥアン」は2011(平成23)年、本町に出店。長岡さんはタイ出身で、2019年8月、現在地に移転し、タイの家庭料理を味わえる店として親しまれてきたが、今は厳しい経営状況になっているという。

 長岡さんは「須藤さんは友人。互いの店の経営が厳しくなったので協力してやっていこうと話した。何もしないより、とりあえず何かやってみなくてはと、タッグを組んだ」と話す。

 須藤さんは船橋市出身。飲食店での経験を経て、山梨県の工房で3年間働き手作りソーセージの加工技術を習得。2018(平成30)年8月に「月丸」を本町でオープンした。保存料や着色料などを使わない無添加の自家製ソーセージを10種類以上用意し、クラフトビールなども扱い、特徴あるメニューを提供してきた。

 自家製ソーセージを作る専用機を「クントゥアン」に持ち込んだところ、長岡さんの営業の邪魔にならないことも分かり、ソーセージを製造・提供していくことにしたという。

 現在、「クントゥアン」ではランチのテークアウトを始めている。メニューは5種類。「カオマンガイ」「ガパオ」「グリーンカレー」など(以上800円)。大皿の「ビッグ・パッタイプレート」(4~5人分=2,500円)、「ビッグ・オードブルプレート」(約4人分=3,000円)も始めた。「事前に電話でお申し込みいただけると待ち時間が少ない」と長岡さん。 

 「ソーセージはタイ風をはじめ3~4種類を用意している」と須藤さん。それぞれ1本80~100グラムの大きさで、「タイ風レッドカレー」(1本650円)、「イタリアンハーブ」「粗びきフランク」(以上、1本600円)。価格は全て税別。今後はテークアウトメニューにも加えていく予定。

 「換気に気を配り、消毒薬を常備している。座席は間隔をあけて座ってもらうようにしている」と長岡さん。

 営業時間は、ランチタイム=11時30分~14時、ディナータイム=17時~24時。月曜定休。状況によりメニューや営業時間は変更する場合あり。

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