「L'ATELIER des gateaux KOKUBO(アトリエコクボ)」(船橋市夏見4)が千葉興業銀行夏見支店そばにオープンし、1カ月半がたった。
船橋・夏見に洋菓子店 「シュガーシャック」出身パティシエが父と共に
店を開いたのは市内に住む小窪邦義さんと長男の彬誠(あきのぶ)さん。九州出身の邦義さんは、大学卒業後に国内の大手洋菓子メーカーに就職。長年、パティシエとして商品開発や海外事業に携わってきた。
彬誠さんは市内にある宮本中学校の卒業生。パティシエの道を進み、都内の個人店で修業した後、東船橋の洋菓子店「sugar shack(シュガーシャック)」で約5年勤務した。「シュガーシャックさんで働かせてもらうことになるとき、最初に『いつかは独立して自分の店を持ちたい』という話はしていた」と彬誠さん。
昨年11月に今の物件を契約し3月オープンの予定で進めてきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、7月にようやくオープンにこぎ着けた。
邦義さんは「店は、長年住んでいる船橋市内で出したかった。津田沼駅周辺や船橋駅周辺で物件を探したりもしたが、不動産屋の薦めで今の物件に出合った。自分たちでも夏見エリアについてリサーチした結果、このエリアの人は洋菓子を買いに行くのに船橋駅まで買いに出ている人が多いことや地域密着型で営業していけそうなことから、この場所で出店することにした」と話す。
約20坪の店内にある冷蔵ショーケースには洋生菓子が、店内の棚には焼き菓子が並ぶ。ショーケース脇は現在空きスペースとなっているが、「ゆくゆくはイートインができるスペースにしたいと思っている」と邦義さん。
一番人気は「モンブラン」(460円)で、「濃厚!チーズケーキ」(450円)も人気という。彬誠さんは「もう少し落ち着いてきたら、ホールケーキの種類も増やしたい。デコレーションのご要望にもいろいろ応じられるが、ベースとなる実物がいくつかあったほうがイメージもしてもらいやすいだろう」、邦義さんは「洋菓子というのは、何かうれしいときや楽しいシーンで食べるものだと思う。身近な人たちのそんなシーンに彩りを添えることができたら」と話す。
営業時間は10時~19時(現在は11時~18時の短縮営業)。当面の間は水曜・木曜定休。駐車場は交差点のはす向かいに3台分確保する。