「Art Gallery Cafe 茶々華(ちゃちゃか)」(市川市鬼高2)が7月17日、JR下総中山駅から徒歩3分の場所にオープンした。
店主は木漆工芸作家でもある高橋明希さん。「日本文化の漆が日本人と離れてしまっていることから、身近に手で触れられる場所を作りたかった」とオープンの経緯を話す。「子どもにも自由な感性を持ってもらいたくて、お母さんに連れられてきた子どもが自由にアートを感じる場にもなれば」とも。
店名は漆の茶色とコーヒーの茶に加え、「華やかな空間にしたい」との思いを込めているという。店内で使う漆器は高橋さんの作品で、「いずれ多くの作家さんの作品を使えるようになれば」と話す。
高橋さんは千葉市在住で、カフェを開く場所を探す際、「住宅街であること」「森など緑の近くであること」「人が温かいこと」の3つを条件にしたという。「総武線沿線で探していて、それぞれの駅で下車して探した。ここは近くに森はないですが、住宅街であることと、周囲の人たちがとにかく温かくて、ここしかないと決めた」と話す。
店内は4人掛けテーブルが2卓、2人掛けテーブルが5卓そろう。カウンターは立ち飲みスペースになる。ギャラリースペースは、現在はオープン記念として高橋さんの個展を開いているが、次の予定は現在未定という。
フードメニューは本日のプレート「本日のスープとパンとサラダとドリンク」(1,200円)にアラカルトの「クロワッサン」(店内=330円、テークアウト=250円)、「あんこギッフェリ」(同280円、同200円)、サラダ(300円)など。「添加物を使わず、体にいいものを目指しています」と高橋さん。本日のプレートもサラダは野菜の種類を豊富にし、「にんじんドレッシング」は添加物を使わずに手作りする。パンもショートニングやマーガリンなど植物性油脂を使っていないという。「オープン後、9時半くらいには焼きたてパンが食べられる」と高橋さん。
ドリンクメニューは茶々華ブレンド「マイルドブレンド」「深煎(い)りブレンド」(以上、同480円、同400円)、水出しコーヒーやエスプレッソなど。高橋さんは銀座のコーヒー店で働いていた経験があり、その縁でコーヒー豆はイタリアのコーヒー豆「ラバッツァ」を使っている。
「ハイネケン」(800円)、「サンクトガーレン(ペールエール)」(920円)などのボトルビールや、「気まぐれドルチェ」(500円~)、「天使のシフォンケーキ」(680円)などのドルチェ(デザート)も多彩。
高橋さんの父が週末にコーヒーの焙煎(ばいせん)を、母は平日に、妹は週末に店を手伝いに来てくれるという。「ワークショップなども開き、情報の発信場所でありたい。気軽に来てもらい、ここに来たらいろいろな情報が得られるねと言ってもらえるような場所にしていきたい」と今後の抱負を話す。
営業時間は9時~18時。水曜・第2日曜定休(不定休1日あり)。