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船橋市内農家がSNSを使い全国に向け野菜を販売

鎌倉さん一家

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 船橋市内で15代続く農家「かまくら農園」(船橋市印内)が昨年12月初旬にホームページを立ち上げ、1月6日には公式LINE登録者向けに第1回のセット野菜の販売を行い、販売から約40分で完売した。

 「かまくら農園」は江戸時代から続く専業農家で現在、園主・鎌倉優希さん(29)は15代目。鎌倉さんは葛飾小学校、葛飾中学校を卒業。大学卒業後は自動車販売買い取り会社に2年間勤務したが、両親を手伝うために退職し3年前に当主を引き継いだ。「農家がいかに難しく大変な仕事であるか身をもって感じ、父や祖父の苦労を知った」と家族への感謝の気持ちを話す。

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 「味にこだわり安全安心な野菜を作ること」をモットーとする同農園は、持続可能で環境に配慮した「エコファーマー」の認定を受け、さらにより安全な農作物作りのために「特別栽培農作物」と「GAP(Good Agricultural Practice)」認証を目指している。

 ネットやSNSを介して初回に販売したのは「新鮮野菜セット3種」(780円)20セットと、「新鮮野菜セット5種」(1,180円)10セット。両セット共に開始後約40分で完売し、県外からの申し込みも多く、関西地方からの注文もあったという。「採れたての新鮮な野菜は食感、風味、みずみずしさがあるため、その日のうちに食べてもらえるように注文日当日に届くようにして発送した」と鎌倉さん。

 「昨年は梅雨の長雨で夏野菜に影響が出たかと思えば、豊作で価格が下落。一方、新型コロナウイルスのために飲食店への出荷が断たれ、過去にない試練の年だった。農家の生き残りの道を探り、ネット販売やSNS配信を始めた」と振り返る。

 新しく作ったホームページは市内の農家向けのホームページ制作会社に依頼。アドバイスをもらいつつ、インスタグラムや公式LINE、ツイッターなどで農家の日常や農家だからこそ知るおいしい野菜の見分け方、収穫野菜のレシピなどを配信。ユーチューブでも配信を始めた。

 現在同農園のツイッターのフォロワーは2000人以上、インスタグラムは440人以上と反響を得ている。鎌倉さんは「フォロワーを数字として見るのには抵抗がある。フォロワーが増えても人と関わっていることを忘れずにいたい」と話す。公式LINEは顧客との交流の場とし、「お客さまの声が一番頑張る力になる。日頃の農作業に一層やりがいが出てきた」と笑顔を見せる。

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