新京成線高根公団駅近くにある「ライ麦パンと自然派食品の店『mimosa(ミモザ)』」(船橋市高根台6、TEL 047-463-7733)が2月14日、営業を再開した。
同店は昨年11月6日にオープンしたが、緊急事態宣言発令後休業していた。同店を経営するのはドイツパンを焼く鈴木和子さんと、息子の妻で、スプレッド、おかず、デザインや広告作成を行う弘美さん。
障がい児の母親でもある和子さんは育児に奮闘する傍ら、パン教室やケーキ教室を主宰する島津睦子さんからパン作りを習った経験を生かし、過去に調理パンや菓子パンを扱うパン店を経営していた経歴を持つ。
その後生活介護の事業所を立ち上げ、利用者とパンを作り販売なども行ってきた和子さん。今回またパン店を始めたのは和子さんの「好きなドイツパンの店をやって一生を終わりたい」との強い思いからという。「毎日の食生活をよりよい物にしたいとの思いもある」と和子さん。
ドイツパンはライ麦、雑穀など「体に良い」とされるもので作られたパンを指すという。和子さんは「島津さんからは、『ドイツは外食に野菜が少ないから旅行に行ったらドイツパンを食べなさい』と教えられた。口にしたものが体を作るから、安心安全で心が豊かになる食生活を提案したい」と話す。
店舗面積は、キッチンを含めて約6坪。店内には木目調の棚を置き、黒板や壁には、美大に通っていたという弘美さんがミモザの絵を描いた。店内の壁は、和子さんと弘美さん2人で塗ったという。
店名の「ミモザ」は2人の好きな花という。花言葉は「女性に感謝を伝える」。3月8日はミモザの日で、「国際女性デー」ということもあり、「女性2人で営む同店にピッタリ」ともほほ笑む。
和子さんが「特にお薦め」という「ゾンネンブルーメン」(500円)は、ヒマワリの種をたくさん載せ、栄養にも配慮しているという。保存料や添加物を使わず作ったスプレッドは、「ガーリックバター」(350円)、「ブルーベリークリームチーズ」(500円)など季節替わりで提供する。
日替わり総菜として、「きのこのマリネ」「キャロットラペ」(100グラム=270円~)なども販売する。「なるべく千葉県産の新鮮な野菜を使っている」と和子さん。
弘美さんは「ドイツパンは固くて食べづらいというイメージがあるかもしれないが、当店のドイツパンは、外はパリッと中はモチモチと食べやすい食感になるよう、母が小麦粉とライ麦などを調合している」と話す。
和子さんは「自家製酵母を使って手ごねでパンを焼いている。パンを作るには体力も必要なので、元気でいるために安心安全な食生活を心掛けている。ドイツパンを広く知ってもらいたい」とほほ笑む。
営業時間は11時~16時(商品売り切れ次第終了)。金曜・土曜営業。