船橋市漁業協同組合(船橋市湊町1)のメンバー相川貴央さんが、江戸前の高級海苔(のり)を100%使ったつくだ煮「御菜浦(おさいのうら)」を企画し、5月からの試験販売を経て、このほど販路を拡大し本格的な販売に乗り出した。
「船橋漁港は、江戸時代には幕府への献上品をまかなう指定港として『御菜浦(おさいのうら)』と呼ばれていました」と同組合理事。今回企画されたつくだ煮は三番瀬産生のりを100%使い、東京・築地の老舗が注文に合わせて防腐剤や化学調味料を一切使わず、じか火鍋にかける伝統製法で製造している。
「春と秋の最も海苔がおいしくなる時期に確保したものを急速冷凍し保存、使う分だけ解凍して製品化している」と相川さん。漁師町の湊町でも「生海苔を家で食べることはあっても、つくだ煮は珍しい。このつくだ煮は濃厚で風味が豊か」と好評だという。地元漁師たりの間では、「冷たいキュウリにたっぷりのつくだ煮をかけて食べるのがはやり」とも。
130グラム入りで、価格は630円。ふなっこ畑(行田3)、船福(本町6)、川守商店(本町4)など市内各店での販売が中心だったが、今夏から幕張パーキングエリア(千葉市)でも販売が始まった。問い合わせは船橋市経済部農水産課農政水産係(TEL 047-436-2493)まで。