船橋市と習志野市の市境の三山中央商店街にある「ホルモン焼肉そらかぜ」(船橋市三山7、TEL 047-407-0349)が2月18日、昼の営業時間帯をラーメン専門店「牛骨麺そらかぜ」として営業を始めた。
新型コロナの緊急事態宣言を受けて夜間営業の自粛を続けている飲食業界。売り上げの減少を補うため、同店では昨年9月にキッチンカー事業に進出。だが、緊急事態宣言によってイベントなども軒並み中止に。キッチンカーの出店場所も無くなってしまったため新たな手を打った。
元々ラーメンが好きだったという店主・大森容平さん。スタッフの賄いでも普段からラーメンを提供することが多かったという。看板メニューの一つ、牛テールスープで「ラーメンを作ってみたらおいしいのでは」と試行錯誤。「思いのほか、おいしかった」ことからメニュー化を検討してきた。
このタイミングで新規に採用したスタッフが中華料理の経験者だったこともあり、本格的にラーメンをメニューに加えようという話に。週末を中心に夜の時間帯は家族連れも含め、地元客が戻ってきた傾向があるが、ランチ時間帯の焼き肉は思うように売り上げが上がらない状況だったこともあり、「思い切ってランチ時間帯をラーメン専門店にしてみよう」となった。
「長時間の滞在になる焼き肉よりも食べてすぐに退店するラーメンの方が感染症対策の観点でも良いのでは」と考えた大森さん。「焼き肉店の牛骨ラーメン」ののぼりも掲げ、水曜を除くランチ時間帯で営業。来店客はまだ1日十数人程度だという。
メニューは、「牛骨しょうゆ」「牛骨しお」(以上780円)、「牛骨みそ」(830円)の3種類。みそラーメンに使う「みそ」は焼き肉用のみそだれをベースに、しょうゆや塩も同様にだしで割る前のスープの元「かえし」から同店でオリジナルのものを作っている。
麺は同店から5分ほど離れた山田食品(習志野4)からストレートの細麺を仕入れる。「こんな時代だから、なるべく地産地消で、ご近所同士助け合っていきたい」と大森さん。
トッピングメニューには焼き肉店らしく「ローストビーフ」(180円)や韓国のり(100円)、かいわれ、刻みしょうが(以上50円)なども用意。煮卵、ねぎ(以上100円)など定番のトッピングも用意する。コチュジャンや同店オリジナルのラー油なども味のアクセントとして利用可能。
「最近のラーメン屋さんはガッツリ系が多いが、牛骨から取った優しい感じのスープなので年配の方にも好評。今後は、全部のせやつけ麺にも挑戦してきたい」と、ラーメン店としての将来像も見据える。
ラーメン店の営業時間は11時~14時。水曜定休。今後の状況で変更の可能性もある。