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京成中山駅近くの貸衣装店「福島屋」が「結衣」に 内装やプランをリニューアル

「結衣」店主の山田美枝子さん。「事前に電話で確認してもらえたら」と話す

「結衣」店主の山田美枝子さん。「事前に電話で確認してもらえたら」と話す

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 法華経寺近くの貸衣装店「福島屋」が「結衣」(市川市中山4、TEL 047-334-3000)に店名を変えリニューアルして間もなく半年になる。

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 主に衣装の貸し出しや着付けの教室を手掛けてきた福島屋。同店での貸衣装サービスは、法華経寺へのお宮参りから、七五三や婚礼、成人式や卒業式などの行事まで幅広く、衣装の着付けサービスも行う。

 店主の山田美枝子さんは複数の教室で着付けを学んだ後、20年以上前から自宅で着付け教室を開いていたという。夫のリオデジャネイロ駐在に同行した際、現地の日伯文化協会から依頼され、「着物ショー」を一から作り上げ表彰された経験もある。

 山田さんと福島屋とのつながりは、山田さんの子どもが小学校時代に福島屋店主の娘と知り合ったことから交流が始まった。山田さんが2009 (平成21)年にブラジルから帰国すると、福島屋を手伝うようになった。福島屋の店主が亡くなると、店の着物が活用される機会が減り、山田さんが2012(平成24)年から店の運営を引き継ぎ、今年4月には経営も引き継ぎ、「結衣」と名前を変えてリニューアルオープンした。

 店名の「結衣」には、「人と人との縁を衣装で結びたい」という山田さんの思いが込められている。一人一人に合わせた丁寧な接客や指導を心掛け、口コミでの来店も多く、県外から通う着付け教室の生徒もいるという。

 商店会とのつながりも大切にし、毎年3月に行われるひな祭り行事では、着物を着て「中山のおひなさま」巡りをする催しも企画している。「いろいろな人に着物に親しんでもらいたい」と話す山田さんは、着る人に合わせた着こなしや色合いを一緒に選ぶことを大切にしているという。「着物を通して楽しい思い出をたくさん作ってもらいたい」

 リニューアルに当たり亡くなった店主の娘からの出資もあり、しっくいやたんすを塗り直し、店内を一新。1階には着物や小物が並び、着付けや化粧スペースを確保。2階は撮影スペースで、色とりどりの着物が数十種類並ぶ。着物や小物は、山田さん自身がオープンに伴い新しくそろえたものも多いという。

 レンタル料は、お宮参り=5,500円~、成人式の振り袖=5万5,000円~。「なるべく安く提供することを意識している」と山田さん。着付け教室では初心者から上級者まで、レベルに合わせ指導し、自分で着物を着る「自装」のレッスンは2時間=2,000円、「他装」は同=2,500円~。

 着物を着て中山参道商店会のレトロな建物の前や法華経寺の境内で写真撮影できる撮影プランも計画している。「若い人にも、どんどん来てもらいたい」と山田さん。

 営業時間は10時~17時。着付けなどで準備が必要な場合は朝早くから店を開けるなどの対応が可能。火曜定休。

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