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ミーナ津田沼で復興支援活動パネル展-2万発の鎮魂花火に合わせて

「LOVE project」は「スコップ団」の活動を側面から支援している

「LOVE project」は「スコップ団」の活動を側面から支援している

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 ミーナ津田沼(習志野市津田沼1)4階のコミュニティーラウンジで現在、被災地支援のボランティア団体を支援する「LOVE project」が「スコップ団」など被災地支援団体の活動パネル展を開いている。

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 パネルで紹介しているのは、宮城県・山元町を中心として津波被害に遭った家のがれき撤去などを行っている民間支援団体「スコップ団」と、被災ペットの一時預かり活動などを行っている「dogwood」、トリマーやトレーナーなど専門職のプロが集まって被災ペットの世話をしている「All For One Animals」などの被災地支援3団体。

 パネルは、「dogwood」が実際に現地で出合った被災ペットストーリーを紹介するものや、「スコップ団」の平了(たいらりょう)団長が震災直後からつづっているブログを紹介するもの、「All For One Animals」の活動写真などで、各団体が復興支援に懸ける思いが伝わってくる内容。

 「被災地はいまだに復興どころか復旧すらできていない段階。もっと現状を知ってもらい、震災を風化させないようにしたかった」と主催の「LOVE project」代表の石川里世さん。パネル展は、「3月10日に『スコップ団』が行う追悼の花火大会『天国にぶっ放せ』の開催と、その意義を知ってもらいたくて行った」とも。「天国にぶっ放せ」は、震災直後から「ボランティアではなく、友人の家を片付けに来た」という意識で、がれきの除去や泥かきなどの復興支援作業を行ってきた同団体が1年間掲げてきた一つの目標。

 「天国にぶっ放せ」のきっかけとなったのは、「スコップ団」の平さんが活動の最中に出会った一人のおばあさんとの会話。彼女は今までけんか一つなかった夫と、震災の日にささいな事からけんかをしてしまったのだという。「行ってきます」も「行ってらっしゃい」もないままに生き別れた夫に「愛していた」と伝えたかったという。それを聞いた平さんは、「大切な人に伝えられなかった多くの人たちの思いを天国に近い場所から届けよう」と鎮魂と追悼の気持ちを込めた2万発の花火打ち上げを決意した。

 こうした平さんの気持ちをくんで、石川さんは勤務先であるミーナ津田沼に掛け合いパネル展の開催が決まった。

 営業時間は10時~21時。3月10日まで。

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