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船橋西部公民館で子ども食堂「中山ごはん」 世代交流の場を目指す

近隣住民らで運営する「中山ごはん」

近隣住民らで運営する「中山ごはん」

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 船橋市西端の中山地区にある西部公民館(船橋市本中山1)で12月4日、子ども食堂「中山ごはん」が始まった。

試食会を行った「中山ごはん」のメンバーら

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 「中山ごはん」を切り盛りするのは、中山地区在住の菊田瞳さんとその母親の田村康代さん親子。菊田さんが同会代表として連絡や書類作成などの事務や管理業務を担当。調理師でもある田村さんがメニュー決めやレシピなどを担当する。

 子ども食堂開催の目的は「食育の徹底」「孤食の予防」「食品ロスの削減」の3つ。菊田さんは、保育士として市川市内の幼稚園に勤務していたが、子育てに専念するため退職。「地域のために何かできないか」と考え、子ども食堂開設を母親に相談したという。

 田中さんは中山地区で人の集う場として2014(平成26)年からカフェ「伽羅」を経営していたが、本業の編み物教室とのバランスが難しくなり、2017(平成29)年4月に店を閉じた。その後も「地域のために何かしたい、人の集う場を作りたいという思いはずっとあった」という田中さん。「娘から相談された時は、二つ返事で共同運営することに決めた」と話す。

 9月頃から計画し、近所へのあいさつ回りや、公民館との場所の交渉、他の子ども食堂運営者への相談など親子で手分けして取り組んだ。ボランティアも募集し、説明会も開いた。ボランティア希望者は大学生、社会人、ヨガ講師、主婦や高齢者など70人を超えたという。

 「地域に一人でいる子どもが想像以上に多いことに、あいさつ回りで気付いた。孤食を無くし、世代間交流を促せる子ども食堂を運営していきたい」と菊田さん。「学習支援などにも力を入れていけたら」とも。

 実施時間は、毎月第1・第3土曜の11時30分~、12時~、12時30分~の3回。定員は各回10人程度で、事前予約制。

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