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習志野駐屯地で陸自第1空挺団「降下訓練始め」 米英など7カ国も参加

次々に降下する落下傘部隊=習志野駐屯地で陸自第1空挺団「降下訓練始め」

次々に降下する落下傘部隊=習志野駐屯地で陸自第1空挺団「降下訓練始め」

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 陸上自衛隊習志野駐屯地(船橋市薬円台3)の習志野演習場で1月7日、陸上自衛隊第1空挺団による「令和6年降下訓練始め」で島しょ部防衛を想定した空挺作戦が公開され、約9000人の観客が訪れた。

高機動車と迫撃砲を運ぶ「チヌーク」=習志野駐屯地で陸自第1空挺団「降下訓練始め」

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 降下訓練始めは「開傘祈願祭」として、一年間の降下訓練の安全を祈る行事で、1969(昭和44)年から行われている。元日に発生した「令和6年能登半島地震」の影響が懸念されていたが、予定通り実施。昨年に引き続き、アメリカ軍、イギリス軍が参加したほか、カナダ軍、フランス軍、ドイツ軍、オランダ軍、インドネシア軍の5カ国が初参加し、計8カ国が参加しての実施となった。

 強風のため訓練展示の内容を一部内変更。まず輸送ヘリコプターCH-47JA(通称「チヌーク」)が飛行し、先行部隊がパラシュートでの降下を開始。地上ではオートバイによる偵察や、敵の偵察者を撃退する徒手格闘が披露された。

 低空飛行するヘリコプターから隊員がロープをつたい空中から地上に下り立つ様子や、高機動車と120ミリ迫撃砲を釣り下げたヘリコプターの登場もあった。

 その後、10式戦車や16式戦車、対戦車ヘリコプターAH-1S(通称「コブラ」)、多用途ヘリコプターUH-1J(通称「ヒューイ」)も登場し、地上戦を展開。敵を撃破し離島を奪還した後、同盟国と同志国の部隊が来援し、訓練展示は終了した。

 会場内には飲食ブースや自衛隊に関するグッズを販売するショップも出店したほか、自衛隊の服を着用して撮影できるブースや、自衛隊に関するキャラクターと記念撮影できるブースなども用意。自衛隊ファンに加え、子ども連れの家族の姿も多く見られた。

 東京都世田谷区から来場した男性は「飛行機が好きでほぼ毎年参加している。間近で見られるのが魅力」と話していた。

 習志野台から家族連れで初めて来場したという山本大志さんは「妹が自衛官で、声をかけられて来てみたらかっこよかった。間近で見られて満足。来て良かった」と話し、その妻は「日頃の訓練の際には朝8時ごろからヘリが飛んで音が気になるときもあったが、実際に見て考えが変わった。訓練の量も見えたし、必要なことだと思う。何よりかっこよさに魅了された」と話していた。

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