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習志野・大久保の商店街に房総式ラーメン専門店「人力船」

店主の川崎隆一さん

店主の川崎隆一さん

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 京成電鉄大久保駅から東邦大学に至る商店街の一角に3月8日、房総式らーめん専門店「JINRIKISEN-人力船-」(習志野市大久保1、TEL 047-489-5436)がグランドオープンした。

房総式ラーメン

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 店主は八千代市内で「ra2(ラーツー)」を経営する川崎隆一さん(43)。「ra2」は、らーめん評論家で知られる山路力也さんがプロデュースした店で「竹岡式」「勝浦式」といったご当地ラーメン文化を紹介する店として知られている。店長を務めていた川崎さんが6年前に買い取ったという。

 同店では10年ほど前から期間限定で限定ラーメンを提供。テーマを変えてさまざまなメニューを提供してきたが、その中でも人気の高かった房総式ラーメンにフォーカスし、今回は専門店として同店を開いた。

 店舗面積は、約11坪。店内はカウンター4席を含む全18席。落ち着いた照明の店内には帆船の舵をイメージしたオブジェや帆船の模型、ガラス製の浮き球などを壁面にディスプレーしている。

 「僕がこの人力船の船長だとしたら、スタッフは漕ぎ手。船長だけでは方向を示すことはできても、目的地に向かう航海はできない。一蓮托生で協力し合って初めて船が目的地にたどり着ける。全てが機械化されている高度な世の中だから人力でしかできないもの=接客サービスを大切にしたいと思い人力船にした」と川崎さん。

 房総式ラーメンは、千葉県内由来でチャーシューが多く入っている特徴の「竹岡式」と、ラー油がスープに浮くほど入っているのが特徴の「勝浦式」の両方から「いい部分を取り入れた」というオリジナルラーメン。

 「ra2」では、しょうゆラーメンがベースで限定的にみそやカレー味を提供してきたが、人力船では3つの味をグランドメニューとして提供する。

 「ラーメンを丸ごと味わってほしいから」と、オプションにスープを全て楽しめる「おじや」も用意。トッピングにチーズや卵も用意する。「スープのうま味が鶏肉に、鶏肉の持つうま味がスープにと相互に高め合っているスープなので、おじやでも味わってほしい」とも。

 川崎さんと1号店をプロデュースした山路さんの出会いは15年以上前にさかのぼる。当時、山路さんが稲毛海岸に自身プロデュースの前身店舗を開く際、オープニング店長募集に応じたのが川崎さんだった。

 川崎さんは、山地さんのラーメンに対する考え方などを学び、これまでに経験してきたメキシコ料理やホテルでの経験などを生かして今回の人力船でラーメンを使って自由に表現する。「ラーメンに限界はない。こんなのラーメンじゃないという人もいるかもしれないが、他では食べられない、ここでしか食べられないものを出したい」と笑顔で話す。

 営業時間は11時~15時、17時~21時。日曜定休。

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