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船橋のピザ店、窯で使うまきを梨の枝に-「風味がいい」と話題に

梨の木をまきにする試みを成功させた窯焼きピザ専門店オーナーの吉田雅明さん

梨の木をまきにする試みを成功させた窯焼きピザ専門店オーナーの吉田雅明さん

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 船橋市役所近くの窯焼きピザ専門店「コンパーレコマーレ」(船橋市湊町2、TEL 047-406-3719)梨の木をまきにする試みを試験的に始め、常連客を中心に「風味がいい」などの評価につながっているという。

「風味が良くなった」と好評の梨の木のまきで焼いたピザ(関連画像)

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 同店で使っている梨の木や枝は、梨園でこの時期までに行う剪定(せんてい)工程で発生したもので、通常は農家が業者に依頼して処分している。船橋市では市の条例によって野焼きが禁止されているため、安易に畑で枝を燃やすことができず、有料での処分はかねてから悩みの種だったという。

 これを受けて市経済部では、「梨の枝を有効に活用できる企業や場所はないか」と各方面に打診、窯を使っている同店に交渉し、昨年4月から梨農家との関係をつないだ。

 「梨の木は堅い木なので火が柔らかく長く燃える」と同店オーナーの吉田雅明さん。梨の木を使ったまきで焼いたピザは好評で、「チーズ変えた?すごくいい風味になった」などと2桁を超える常連客から高い評価を得ているという。

 通常であれば、同店の窯で使うまきは2カ月で2トンほど。市販ベースで金額にすると15万円程度の出費だというが、市内の梨園から梨の木や枝を購入する場合は、準備にかかる手間賃程度の支払いで購入する事ができ非常に経済的だという。

 営業時間は11時30分~14時30分(ランチ)、17時30分~22時(ディナー)。月曜定休。

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