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津田沼に脱サラ起業の生花店-「コネ・経験・専門知識なし」で2カ月

未経験から生花店を開店させた木村さん。地域に支えられもうすぐ2カ月

未経験から生花店を開店させた木村さん。地域に支えられもうすぐ2カ月

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 津田沼駅から5分ほどの場所に昨年12月1日、生花店「フラワーショップベル」(船橋市前原西2、TEL 047-455-3869)が開業した。

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 店主は木村実(まこと)さん。木村さんは、11月まで務めていた内装会社を退職して生花店を開いたが全くの未経験。専門知識もない中で奮闘しながら、間もなく2カ月を迎える。

 同所には以前も生花店「鈴木生花」があったが、店主が高齢のため9月末で閉店した。同店があるのは、津田沼駅周辺でもパブ・スナックや飲食業態が集積する歓楽街の一角。木村さんが地域の仲間との食事の席で「俺、やってみようかな。あの場所に花屋さんがなくなると困る人がいると思う」と冗談半分で言ったせりふに「応援するよ」とみんなが賛成。流れに押されて店の権利を手に入れ、オープンにこぎ着けた。

 年末は、「神棚を新しくしたいから」「お供えの花を新しくしたい」などの年末特需が舞い込み好調だったが、1月~2月の売り上げは思わしくない」と木村さん。専門知識が無い部分は「鈴木生花」から引き継いだパート社員のフォローや近所の同業者に頭を下げ、教えを請うことで補ってきた。さまざまな試行錯誤、近所の知人からのアドバイスなどで、仕入れなどに関するノウハウも少しずつ蓄積されてきたという。

 「『西友や駅ナカにも花屋があるんだから他との差別化を意識しなきゃ』と言ってあげた」と近所の女性経営者。地域の人々に支えられ、受けたアドバイスを真摯(しんし)に受け止めながらの営業は、まだ始まったばかりだ。

 この2カ月について、木村さんは「まだ、自分の給料は出ないが、新しい事にチャレンジしている実感があるので、とても充実している」と笑顔を見せる。「まだまだ駆け出し。多くの人に支えてもらいながら津田沼の街に認められる花屋になりたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は10時~20時。日曜・祝日定休。

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